以前の治療の経過観察。

近接した根の間に穿孔がある場合のその封鎖方法とLast Resort〜#15 Intentional Replantation

石灰化した根管に対して根管治療を誰かが試みたものの、治療が奏功せずにIntentional Replantationへ移行したケースの8ヶ月予後である。

あの歯牙はどうなっただろうか?

#15 Intentional Replantation 8M recall(2025.6.3)

#15 MB

#15 DB

#15 P

#15 Perforation site

初診時と比較した。

歯槽骨が大幅に回復していることがわかる。

そして、ヨシダ社のCareStreamのCBCTの画質と某社の画質も天と地ほどの差があることもわかる。

最終補綴もOKだ。

さてなぜこの治療がうまくいったのか?と言えば以下だ。

☆Intentional Replantationが成功するための患歯の条件

①抜歯しやすい歯根形状であったこと

②歯槽骨が吸収されており脱臼すれば容易に抜けること

③臨在歯(が存在する=テコの固定源)があったこと=容易に抜歯しやすい

④抜歯すべき歯に健全な歯質が十二分に存在していたこと(健全歯質が十二分にないと脱臼した際に歯牙が破折する)

があげられる。

何でもかんでもIntentional Replantationできるわけではない

のだ。

次回は1年後に経過を見る予定である。

またその模様はご報告します。