米国歯内療法専門医(Endodontist)とはアメリカの歯科・専門医の中の一つで、歯の神経の治療(根の治療)や歯痛を伴う歯の虫歯治療を専門に行います。この資格を得るには歯科大学を卒業後、2~3年の専門医プログラムを受験し、合格し、修了しなければなりません。非常に狭き門で倍率は約4%(当歯科医院院長受験時)。
日本国内でこの資格を持つEndodontistは私を含めて数人しかいません。(福岡・九州では私のみ)
Endodontistは何を社会貢献できる?
- 歯を残すプロです
日本人の実に2/3の方が歯の神経を取った経験があり、その歯の根の先に膿が溜まっているというデータがあります。多くの患者さんはこの病気が原因で歯科医院で抜歯➡︎インプラントを余儀なくされます。この原因は、日本には米国のような歯科専門医制度がないため、歯を残すプロであるEndodontistが実に数人しかいないというところにあります。我々専門医は2年間の専門医教育で根の治療を多数行っており経験が豊富ですので、抜歯を防ぎ、あなたの歯を高い確率で(90~95%)残すことができます。 - 歯痛を素早く除去
Endodontistは多くの歯痛のイマージェンシーの患者さんの治療をおこなっていますので、治療に際しては無痛状態で治療ができます。また、あなたの抱えていた歯の痛みの症状は基本的に治療回数1回で抑えることが可能です。我々は、歯痛の歯に対してどのように、どのような種類の麻酔を用いれば痛みがコントロールできるか?その術を知り、身につけているからです。 - 短い通院回数
歯の神経の治療に長期間かかったことはありませんか?長い方は半年〜1年も行っている場合があります。Endodontistの治療は、マイクロスコープ(顕微鏡)を用いて無菌的な状態で歯の治療を行ないますので歯の細部まで詳しく見ることができます。その治療回数は特別の場合を除き1回で終了します。 - 高い成功率・生存率
我々Endodontistが行う歯の治療の成功率は多くの文献で90~95%と高い成功率を誇っています。またよく聞くのが、歯の神経を取ると歯がもろくなるのでは?というご質問ですが、歯の神経をたとえ何らかの事情で取らないといけないとしても、その後の修復治療をきちんと行うと約10年で97%の歯が生存しています。(残りの3%の失敗は神経を取った後の修復治療をしなかったため)
Endodontistは、患者さん・歯科医双方を助けます
Endodontistは大学院専門医過程で特別な器具を用いて最新のテクニックを習得します。そこで扱うケースは基本的に難症例と呼ばれるものばかりです。Endodontistは一般歯科医(GP)、患者さん双方を助けることができます。
Endodontistは、治療中に痛みを与えません
このビデオはUSC歯内療法科がボランティアで患者さんの治療(移動式クリニック)を行った際にAAEにより撮影されたものです。患者さんの治療に対する感想が述べられています。歯科恐怖症の患者さんで治療前は非常に怖かったが、治療中全く痛くなくびっくりしたということが述べられています。
静止画の左に移るヒゲの歯科医師は私のUSC時代の師匠の一人である、Dr.Schechterです。
Endodontistの治療は、安全・快適です
オバマ元大統領も”嫌な言葉”として根管治療をあげるくらい、多くの人に根管治療は痛いもので全身疾患に関与するのではないか?と誤解されています。現代のデジタル技術、マイクロスコープの登場により歯内療法は安全快適に行えます。また全身への影響…の話は100年以上前の根拠のない理論で、現在は科学的に明確に否定されています。歯牙を抜歯せずとも、根管治療によりあなたの歯を救うことができるのです。
このように、米国歯内療法専門医(Endodontist=エンドドンティスト)にかかると多くの患者さんはたとえ歯痛があったとしても抜かずに歯を残すことができるのです。このアメリカではごく当たり前の事実を日本人の多くの人は知りません。
あなたの歯を諦めてインプラントを行う前に、まずは歯を残すスペシャリストである、米国歯内療法専門医(Endodontist)にご相談されてみてはいかがでしょうか?我々は、あなたの歯を残すために全力を尽くします。