紹介患者さんの治療。

主訴は

右下奥から2番目被せた歯が噛むと痛い

である。

歯内療法学的検査(2023.7.3)

#30 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#31 Cold NR/20, Perc.(-), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#32 Cold+2/1, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

咬合痛が#31は再現できている。

ここが患歯だろうか?

PA(2023.7.3)

#31の遠心にカリエスがある。

ここから歯髄が失活したのか、虫歯になり失活したのか?は私にはわからない。

が、問題はこの歯のようだ。

CBCT(2023.7.3)

2根2根管の根管を有する大臼歯だと思われる。

位置が最も遠心であるだけで本質的には小臼歯のInitial RCTとなんら変わりがないだろう。

M

2根管性だが上部をSXで除去すると1根管になりそうな根管形態だ。

それほど難しくはないだろう。

ここも…やはりMLの方が直線的である。

MBをメインに根管形成しようとすると非常に難しいことになることがわかるだろう。

D

D根の根管は単純な1根管だろう。

ここは難しくもなんともない。

以上より、基本に忠実に治療すれば何の問題もないことがわかる。

歯内療法学的診断(2023.7.3)

Pulp Dx:Pulp Necrosis

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

ということで根管治療へ移行した。


☆以下、臨床動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#31 RCT(2023.7.3)

ジルコニアベースのオールセラミッククラウンであるので、インレー形成バーを使用すれば容易に除去できる。

FEEDで超安価に販売されているのでどうぞ皆さんもご購入を。

クラウンを除去し、ラバーダムをかけ以下のように根管治療を行なった。

動画が切れていることに気づかない私。。。

昼休憩後にスタッフが戻ってきて、動画が切れてますよとスイッチをつけられるものの、根管形成の様子は記録を撮ることができなかった。

いずれにしても、

記憶に残る形成過程は、

D SX→C+10,8, C+6で穿通→HyFlex EDM #20.05→#25.V→#40.04→Patancy File→#35.04でBC sealerを使用してSingle Pointで根管充填

M SX→C+10, C+8で穿通→HyFlex EDM #25.V→#40.04→Patency File→#35.04でBC sealerを使用してSingle Pointで根管充填

である。

その後、支台築造しPAを撮影した。

 

Sealer puffがM,D双方に見られることから、適切に根管治療が行われたことを示している。

次回は1年後である。

また状況をお知らせしたい。