紹介患者さんの治療。
主訴は、
前歯の歯茎が腫れた。気に入っているので、外さずに治療したいができないだろうか?
である。
歯内療法学的検査(2025.4.29)
PA(2025.4.29)
根尖部まで既に大きく拡大されている。
再治療で勝てる見込みは低いだろう。
また冠を外したくない、壊したくない、そうしたリスクのある治療方法は選択したくないという希望であったので、この状況からはApicoectomyが第一選択となろう。
CBCT(2025.4.29)
患歯の頬側に皮質骨が残存している。
このことから、Submarginal Flapで外科を行うことに決めた。
その際は、
Osteotomyは不要で、頬舌的に4mm削除すればいい。
これは非常にEasyなApicoectomyだ。
歯内療法学的診断(2025.4.29)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Apicoectomy
別日に治療へ移行した。
⭐︎この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#8 Apicoectomy(2025.7.16)
Apexを見つけ、3mmで切断した。
切断後に根管充填剤がMTAセメントであることが判明した。
これは、外科治療をEasyにさせる。
逆根管形成し、逆根管充填した。
術後にPA, CBCTを撮影した。
問題はないだろう。
縫合して終了した。
治療時間は10分、縫合時間は9分である。
次回は1年後である。
またその模様をお伝えしたい。