前回の治療の後の経過観察と治療。
6ヶ月後に経過観察に来られた。
治療した歯を検証してみる。
#31 Re-RCT 6M recall 歯内療法学的検査(2023.11.22)
#30 Cold+3/5, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#31 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
咬合痛は軽減したが打診痛もそのままだ。
PAを撮影した。
#31 Re-RCT 6M recall PA(2023.11.22)
以前と病変の大きさが変わらない。
CBCTも撮影した。
#31 Re-RCT 6M recall CBCT(2023.11.22)
M
D
B
病変の大きさは術前と不変である。
私は勝負に負けたのだ…
歯内療法学的診断(2023.11.22)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Intentional Replantation
ということで、同日治療へ移行した。
⭐︎この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#31 Intentional Replantation(2023.11.22)
この動画を見ていただいてもやはり明らかなのは、
臼歯のIntentional Replantationには隣在歯が必要
という事実である。
動画が示しているのは、
#30が支台になって初めて#31の抜歯に成功している
という事実だ。
抜歯後、抜歯窩を精査した。落とし物がないか?確認しなければならない。
落とし物はなかった。
メチレンブルーで染め出して破折等がないか?Checkした。
VRF等はないと思われる。
Apexから3mmで切断して、メチレンブルーで再度染め出しして、バーにて逆根管形成した。
逆根管形成に使用しているバーは以前から述べている通りである。
全く費用がかからない。
歯内療法はその点でも非常に歯科医院経営に寄与する。
それが理解できて実践できた人間がこれからの歯科医療で生き残っていけるだろう。
3mmの深さ、C-shaped Canalの全周、逆根管形成できたか?を丁寧に確認している。
そんなことをしたら時間が!という心配は不要だ。
そのことは以前から説明している通りである。
信じられなければ…この術式はあなたには当てはまらないだろう。
窩洞を乾燥し、Lid techniqueで逆根管充填した。
その後、PAを撮影した。
問題はないと思われる。
抜歯窩に歯牙を再植した。
その後、PAとCBCTを撮影した。
問題はないと思われる。
CBCTも撮影した。
M
D
B
術式に問題はないと思われる。
ということで、次回は1ヶ月後に経過観察である。
またその模様を報告したい。