昨日の記事の続き。
昨日までに#3のMB,DBのApicoectomyを行っていた。
今日はその続きの#2 Intentional Replantationである。
なぜこの歯(#2)にIntentional Replantationを採用したか?
そのためにどうした工夫をかかりつけ医にしてもらったか?
は昨日の記事を確かめていただきたい。
今日は昨日の処置の続編をお伝えしよう。
☆この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#2 Intentional Replantation(2024.4.1)
さて。
この上記の動画からわかることは何だろうか?
といえば、
Intentional Replantationは脱臼する固定源(このCaseの場合は#3)がないと非常にやりづらい治療である
という意味である。
固定源があれば、脱臼しにくい歯でも容易に脱臼できてしまうことがある。
固定源を作成するために私は#3にメタルのクラウンを作成し、合着してもらっていたのだ。
脱臼という行為がいかに重要か?を示唆している
だろう。
ここから口腔外の作業になる。
まずRoot resectionした。
その後、Retroprepした。
最後にRetrofillである。これも実に簡単になった。
もはや外科治療で難しい点は、解剖学的な困難性以外はほとんどないだろう。
最後にPAを撮影した。
問題はないだろう。
Intentional Replantationなので対合歯と咬合させないようにするために術中に装着されていたクラウンを除去して抜歯窩へ再植した。
この時、
対合がImplantであったのでガーゼを長く作り対合と噛ませると咬合させることができる
というのも一つのポイントかもしれない。
その後、PAとCBCTを撮影した。
#2 MB
#2 DB
#2 P
問題はないと思われる。
最後に縫合して終了した。
この後、抜糸に来られた。
#2 Intentional Replantation, #3 Apicoectomy後 抜糸(2024.4.11)
次回は1ヶ月後である。
また詳細をご報告したい。