紹介患者さんの治療。

主訴は、

虫歯が深く神経を保護した歯に痛みがある…

である。

Pre-op Endo Test(2024.3.7)

#12 Cold++1/13, Perc.(+), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

Pulp Dx: Pulp necrosis

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

#12はMTAセメントという魔法の薬で神経を保護したので大丈夫ですよ、と言われたそうだが

大丈夫なのはその人の頭の中だけである。

神経を保護するような治療を行うと、歯髄が石灰化してしまう。

世の中には、それでも、必ず穿通させることができる

という御仁がいる。

以下のようなケースでも可能なのだろうか?

USC時代の症例〜#30 Initial RCTも全く穿通できず…どうやって根尖病変をマネージメントするのか?

私(当時Resident)も、

その後の二人のEndodontist(“自称”ではなく、“米国歯内療法学会”が認定する“Endodontist”である)も穿通させられなかったのだ。

何が言いたいか?と言えば、

全ての根管が穿通するとは限らない

ということである。

例えPAやCBCTで根管が見えていても、だ。

さておき、同日、治療へ移行した。

⭐︎この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#12 RCT(2024.3.7)

 

ここから1年が経過した。

#12 RCT 1yr recall(2025.1.7)

根管治療が奏功しなかった。

では、再根管治療か?といえば、初期治療で穿通できなかったのである。

ということは、治療方法はApicoectomy一択だ。

その際は、

それほど難しいApicoectomyではない、とわかる。

CBCTを分析すれば、だ。

はっ?なあなた、

Advanced Course 2026

でお待ちしています。

#12 Apicoectomy(2025.3.7)

Apexの位置のOsteotomyすると、そのApexは容易に発見できた。

根尖を3mm切断し、メチレンブルーで染色した。

問題はない。

逆根管形成し、逆根管充填した。

ペントロンジャパンの

エンドセム MTA クイックペースト R

で逆根管充填した。

いわゆるシーラー逆根管充填(そんな言葉があるのか?)である。

術後にPA, CBCTを撮影した。

縫合して終了した。

ここから1年が経過した。

#12 Apicoectomy 1yr recall(2026.2.27)

1年前と比較した。

問題は解決した。

ということでこの日で終診となった。

長い間、お疲れ様でした。