2026年3月30日は、まつうら歯科医院で

Advanced Course 2025 第10回が行われた。

この日のテーマは受講者のCase Presentationと効果的なエンドカウンセリング方法である。

まず、受講者のケースプレゼンが以下のように行われた。


まず、T先生。

#14 MB Apicoectomyの発表である。

ここから4ヶ月が経過し、

Healingと言えるだろう。

が、まだ完治には時間が必要だ。

最後に感想が以下である。

頑張ってください。先生は外科出身だからApicoectomyやIntentional Replantationにアレルギーはないでしょう。

また質問もお待ちしています。


次に、T先生。

女性だが、歯内療法外科の重要性を認識し、Basic 2024に引き続きAdvanced 2025にも来てくれた。

#10 Apicoectomyとその7M recallの発表である。

再根管治療を行ったが、病変が大きくなったのでApicoectomyへ踏み込んだ。

Apicoectomyは当歯科医院で私がSuperviseして行った。

ここから時間が7ヶ月経過した。

大きく問題が解決している。

2年間、お疲れ様でした。

これからも継続してやっていけば、必ずできるようになります。

一緒に頑張りましょう。


次が女性のM先生。

2ケースの発表であった。

当初は非外科だけを考えてBasicのみの受講を考えていたが、その際の実習でNi-Ti FileとSS Hand Fileが入る根管が違う。なぜか?と言う質問があった。

これは私にはわからないが、臨床ではそうした出来事があるということを示唆している。

そこでうまくいかなければ…外科的歯内療法が必要である。

この出来事が、彼女のAdvanced Course出席へと背中を押したのである。

最初の1ケース目は#7 Apicoectomyと5M recall。

この根尖部のトランスポーテーションを乗り越えて再根管形成ができるのか?は誰にもわからない。

そして根管充填材が大きく頬側へ変移している。

このことは、再根管治療ではなく、歯根端切除術を選択する動機となり得るだろう。

その際は、

非常に容易だとわかる。

いや、#8と接近しているから切る時に#8を触れてしまうかもしれないだろうがよ!というそこのあなた。

それが何か問題ですか?

ではなぜ問題ではないのですか?

その答えは…

Advanced Course 2026

で解説しますし、彼女たちは受講済みである。

なので、これは怖くないのである。

築造までにApicoectomyしている。

ここから時間が経過した。

Healing傾向であるということが見て取れる。

頬側の骨欠損が明らかに小さくなっているのがわかる。

これもCBCTの威力だ。

PAではわからない。

もはや、歯内療法ではCBCTの利用はマストと言える。

もう諦めてくださいw

#7にオールセラミッククラウンが装着されている。

何がこれを産んだのか?

綺麗になりますよ!というセールストークではなく、Apicoectomyの結果であるということだけは確かだろう。

この後の経過も是非見せてほしいケースである。

もう1ケースが#3 Intentional Replantationである。

3根全てに病変があるのでApicoectomyでなく、Intentional Replantationを選択した。

この意思決定作業が最も重要なことである。

Intentional Replantationは歯槽骨の欠損があり、歯肉縁上に健全歯質が十二分にあれば脱臼して抜歯が可能である。(さ、再植はやや難しい)

彼女はこのような治療をまさか行うようになるとは思っても見なかった、という。

処置後1ヶ月に同様度のチェックにこられたが生理的範囲内だったという。

PAも撮影しているが、これはあまり意味がない。

が、

CBCTの3D画像は真実を語ってくれているのがわかる。

外科を選択肢に出せるようになった先生はコース受講で人生が変わっただろう。

これからも頑張ってください。

わからないこと等があればいつでも聞いてください。


次はM先生。

#15 Intentional Replantationである。

ここから時間が3ヶ月経過した。

某所でかかった時間(1年)は1回の処置で解決方向に向かっている。

先生、2年間お疲れ様でした。


次がT先生。

#19 M,D Apicoectomyを行った。

術前に分析し、難易度を測り、

M,D両方Apicoectomyしている。

CBCTは以下だ。

かなりベベルがついている。

PAではそれが把握できない。

ここから3ヶ月経過した。

Ope直後と比較した。

M,Dともに3ヶ月でだいぶ歯槽骨が回復している。

使えない知識は入れ込んでもしょうがないです。

臨床に使える知識だけ入れましょう。

1年間、お疲れ様でした。


最後がK先生。

#32⇨#31 Autotransplantationである。

根管治療せずにメタルコアを入れてジルコニアクラウン。。。

なんとも言えない。

が、この歯にこだわらず、奥の親知らず(#32)を利用する治療方法を採択し患者さんがそれに同意した。

通法通り、

歯冠長〜Apex

近遠心的幅径

頬舌的幅径を計測・比較し、移植可能であると判断し、

治療へと移行した。

チャンバーオープンの痕跡があるが私なら何もしないだろう。

そうなんです。

エンドは外科ができないとリングに立てないのです。

しかし、先生はできるようになっていますよ。

これからも頑張りましょう。


最後にエンドの効果的なカウンセリングの方法を講義・披露した。

これは私がアメリカで患者さんに実際行っていた方法をもとにする方法である。

そのアイディアは…

今は亡き、故 藤本順平先生から教わった方法だ。

彼との思い出はいつか寄稿したいと思う。

私は(このカウンセリングで)米国で死ぬほど外科の患者がいたのを,

大学院時代の同級生にどうやって患者を外科治療を行うように説得させているんだ?と聞かれて説明した時に,

この日の講義で行ったカウンセリング方法で説得させてると答えると,

もっと早く教えろよ!と抗議?されたことを思い出す。

やはり、順平先生は偉大だったのである。

ということで最後に修了証を渡して1年のコースは終了した。

みなさん、ここからがスタートです。

各々で頑張って、一角の臨床家になってください。

歯内療法は歯科治療の根幹・ベースです。

これができれば、患者さんは先生の歯科医院に多く訪れるでしょう。

これからも頑張りましょう。

1年間、お疲れ様でした。

みなさん、いつまでもお元気で。

また会う日まで。さようなら。