紹介患者さんの治療。

主訴は、

右下銀歯が外れて物が挟まって歯が痛い…

である。

Pre-op Endo test(2026.6.22)

MB

ML

DB

DL

Pre-op Endo Diagnosis(2026.6.22)

Pulp Dx: Symptomatic apical periodontitis

Periapical Dx: Normal apical tissues

Recommended Tx: RCT

M,Dともに合流根管の根管治療である。

同日、治療へ移行した。

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#31 RCT(2026.6.22)

強く石灰化が進み根管口部が見当たらない。

このようなケースで必要なのは、SXを入れる前の“スカウティング”だ。

スカウティングを行えば、

安全に

SXを根管へ挿入できる。

これが根管治療では大事な考え方である。

そして、それぞれの根管の作業長を計測し、根管形成へ移行するが、

石灰化に乏しいDは#25.Vから、

石灰化が亢進しているMLは#20.05から,

形成をスタートさせた。

それぞれの作業内容は以下である。

このようにラバーストップがReference Pointにタッチすることを顕微鏡で直視しなければうまく形成できたかどうか?が判然としない

だろう。

これは臨床のコツである。

それぞれ根管充填し、築造後にPA, CBCTを撮影した。

MB

ML

D

Dは高位にDBと思しき根管があったが、私はそれを見逃していた。

というよりは、

DBとDLが合流していると思い、手を広げなかった。

その心は?

根尖病変がないからである。

根尖病変がない場合の歯内療法の成功率は文献的には

U.Sjogren 1990 Factors affecting the long-term results of endodontic treatment

によれば、

96%

である。

ここから漏れるのか?は時間が示唆してくれる。それに必要な時間は1年だ。

かかりつけ医の先生には最終補綴治療を依頼した。

ということで次回は1年後の経過をまたお伝えしたい。