紹介患者さんの治療。

主訴は、

矯正治療後に歯茎が腫れて歯が痛い

である。

Pre-op Endo test(2026.3.17)

石灰化がすでに起きているような印象を与えるPAだ。

が、PAだけではもちろん、3次元的には何もわからない。

CBCTを撮影した。

頬側の皮質骨はすでにない。

頬舌的に2根管ある。

特に舌側は根管が見えない。

頬側も根尖部ははっきり見えない。

また、頬側はシーラーパフを起こせば、術後に違和感を強調されるだろう。つまり、見た目が派手な?エンドができないという話になる。

つまり結果は、”しょっぱい”根管充填だろう。

ここまでを頭に入れても,

実際どう形成するか?が一番重要だが、

私の中ではこの根管を形成するには2つ方法があると考える。

プラン1は頬側根管を形成したのちにL側を見つけ形成するという方法である。

いわゆる、正攻法というやつだ。

が、

L側根管へファイルが挿入しにくいという欠点がある。

また攻めれば?穿孔の可能性も出てくるだろう。

そこで、もっと歯質保存的に?行おうとすれば、現実的にはプラン2の

このように当該頬側歯質を落としたほうが治療しやすい可能性が高い。

が、どうなるか?は実際治療しないとわからない。

まず1で行って、無理そうなら2に変更だ。

Pre-op Endo Diagnosis(2026.3.17)

Pulp Dx: Pulp Necrosis

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

ということで別日に治療となった。

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#28 RCT(2026.4.30)

メイン?の頬側根管は以下のように確保した。

ここをまず根管形成する。

その後L側の根管口を見つけ、スカウティングし、

SXで上部拡大を試みるが、

SXをL側根管口へ挿入させることすら自体が困難であった。

この時点でプラン1は成り立たない。

プラン2へ変更した。

すると…

根管口を確保できた。

このまま形成するが、L側は結局穿通しない。石灰化であった。

根管充填し、

PA, CBCTを撮影するが、

B

 

L

 

華やかな絵よりも実を取った、しょっぱい根管治療であった。

これで治癒するか?は時間が判断する。

“その時” は半年後である。

またその模様をお伝えしたい。