紹介患者さんの治療。
主訴は、
右下奥歯で硬いものを噛むと痛みがある…
である。
Pre-op Endo Test(2026.5.11)
#30 Cold+1/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#31 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#31に咬合痛がある。
PA, CBCTを撮影した。


M

D

Mには病変があるがDにはない。
これが意味することは…
SelectiveにMのみ形成して根充することができれば勝負に勝てる可能性があるということである。
その可能性は

86%だ。
が、M根は見つかるだろうか?
また見つかっても穿通が可能だろうか?
以上が無理であれば, Intentional Replantationに移行する羽目になる。
以上を術前に患者さんに説明して再根管治療が開始された。
Pre-op Endo Diagnosis(2026.5.11)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Re-RCT
☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#31 Re-RCT(2026.5.11)
除冠し、ピンを除去し、レジンを除去したのだがどこにM根の根管口があるだろうか?


SX根管口挿入のために細い短針でスカウティングし、SXで以下のように上部拡大した。
SXの上部拡大が終了したので根管長を測定し、そこから0.5mm引いた長さを作業長として以下のように根管形成した。
Cファイル(テーパー2)で穿通したのでそれをわざと根尖孔外に数mm突き出している。
グライドパスを避けるためにわざとしている。
これは根管形成上の知恵(テクニック)だ。
M根の形状は湾曲根管ではないので、#25から開始し, #40まで拡大し最後にRecapitulationした。

術後にPA, CBCTを撮影した。


M

D

次回は1年後である。
またその模様をお伝えしたい。