バイト先の治療とその1yr recall.
主訴は、
左下の奥歯でものが噛めない。何もしていないのに痛い時があった。。。
である。
Pre-op Endo test(2025.5.27)
#18 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(++), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)
#19 Cold+1/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
患歯は#18のようだ。


ML



#18 頬側に歯質がない。これが術前の強い圧痛の原因だろう。
MB



MBは根管治療自体を行なっていない。
これでは問題が大きくなる。
D



DはUnderextesnionの根管充填だ。
これも問題である。
が、どの根管も再治療すればその成功率は極めて高い(86%)ことがわかる。

が、Sinus tractがあるのでそれが治療の予後にどう影響するか?だろう。
問題が消えなければ、Intentional Replantationへ移行する。
同日、治療へ移行した。
⭐︎この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#18 Re-RCT(2025.5.27)

遠心根管以外はノータッチであることがわかる。
SXで根管上部を拡大し, ML,Dと再根管形成し、当該Gutta Percha Pointをそれらに挿入し、
MLもしくはDと合流することが多いMBにファイルを入れて合流地点をチェックした。

すると、

MLは17.5mmでMBと合流していることがわかる。
この長さがそのまま作業長になる。
当該サイズまで形成し、該当するGutta Percha PointとBC sealerで根管充填した。


ML


MB


D



ここから時間を1年置いた。
#18 Post-op 1yr recall(2026.7.1)

初診時のSinus tract, 圧痛が消失した。


MB

ML

D

B

初診時と比較した。

歯槽骨の欠損、臨床症状、Sinus tractは全て消失した。
最終補綴装着でいいだろう。
経過観察も終診とさせていただいた。
このように、
術前にSinus tractがあっても、非外科的歯内療法で治癒する患者さんもいる。が、私のように治癒しない患者もいる。
その理由は、今までもこのHPで述べているとおりである。
Siqueria 2008 Clinical implications and microbiology of bacterial persistence after treatment procedures

その際は、Intentional Replantationが必要だが、この方は不要である。
経過観察も終診とさせていただいた。
長い間、お疲れ様でした。