紹介患者さんの治療。

主訴は、

治療した歯の歯茎が痛む…

である。

#14 Re-RCTを2024年に行った患者さんだが、

MB

DB

P

B

この骨欠損が圧痛の原因だろう。

さておき、治療は非外科的な治療が奏功しなかったため、Apicoectomyが必要である。

が、だ。

ここで注意すべきポイントがある。

3mmで切断した際のMBの断面は下図だが,

#13に引っ張られると, 以下のように逆根管形成してしまう可能性がある。

理想的には以下のように上顎前歯にApicoectomyをするようにオペを行いたい。

が、口角が異常に硬い患者ではそれがままならない。口唇も邪魔である。

つまり、

近心側寄りにしか外科のアクセスができず, 上顎前歯のような位置で外科ができない

のである。

ではこの口角の硬い患者さんのケースではどう対応しただろうか?

これはポジショニングに尽きると思われる。

☆この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#14 MB Apicoectomy(2026.7.24)

Flapを開けてMBのApexを確認する。

薄い骨膜の先に#14 MBのApexを触知した。

この部分を明らかに剖出する必要がある。

肉芽をゼックリヤバーで除去し、#14 MBのApexを探し、同部を3mm Root resectionした。

メチレンブルーを塗布し、感染の原因を明らかにした後に、Retroprepする。

この治療での最大の山場がここだ。

以下のように、

#13に平行に形成ができるような位置にポジショニングをとり(そこを探す), 

ミネソタリトラクターを術野において, Retroprepを行った。

すると…

PA, CBCTで確認した。

が、何度も言うようにPAはまさに外科をしましたというアリバイ作りのための証拠品の提示にすぎない。

CBCTは以下である。

問題はないだろう。

縫合して終了した。

今日は上顎第1大臼歯、しかもMBの逆根管形成の難易度の高さについて論じてみた。

興味がある方は参考にしてみてください。

次回は半年後である。

またその模様をお伝えしたい。