紹介患者さんの治療。

主訴は、

右上奥歯で硬いものを噛むと痛く、歯と歯の間に食べ物が挟まりその度に痛い…

である。

Pre-op Endo Test(2026.8.27)

打診痛・圧痛・咬合痛の3冠王だ。

PA, CBCTを撮影した。

MB

DB

P

B

MBはトランスポーテーション,

DBは過剰な根管形成,

Pは根尖部にファイルの破折

このことから言えることは、

再根管治療でなく、意図的再植がこの歯を保存するなら必要な治療であるという事実である。

ではこの歯が抜けるのか?だが、

3根の歯牙であることからも脱臼しなければ抜歯はできないであろう。

そして、再植する際も3根の中央の歯槽中隔の歯槽骨は削除しないと再植が難しそうである。それでも再植が難しければどこを削らないといけないだろうか?

はっ?抜歯窩の歯槽骨を削除?!

お前は何を考えているんだ!というそこのあなた。

なぜ削除していいのか?理由はすでに過去の文献が示してくれている。

その謎は、2026.7の

Advanced Course 2026

ではすでに説明済みである。

それをもっと詳細に詳しく聞きたいあなたには…

来年の

Advanced Course 2027

でお待ちしています。

Pre-op Endo Diagnosis(2026.8.27)

Pulp Dx: Previously initiated therapy

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Core build up→Intentional Replantation

☆この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#2 Intentional Replantation(2026.8.27)

処置前にレジンで築造してからIntentional Replantationをしている。

最初に行うことは…

脱臼

だ。

脱臼しなければ抜歯ができないからだ。

抜歯後は抜歯窩をCheckする。

落とし物はなかったので、口腔外作業へ移行した。

まず行うことは、破折がないか?の精査である。

メチレンブルーを使用して破折がないか?を見る。この際に、塗布したメチレンブルーを取らなくていいのか?という質問がたまに出るが、その必要はない。時間と共に消えてなくなるからだ。

破折線はないと判断した。

Apicoectomyに移行する。

根尖部をそれぞれ3mm切断した。

どこが3mmなんだよ!というあなた。

はい。3mmです。

そんなことは見なくても分かります。

知識があれば、ではあるが。

今年のAdvanced Courseの参加者や今までのOBの先生は分かりますよね?w

切断面を精査し、逆根管形成, 逆根管充填を行った。

ここで、遠心部分にカリエスがあるので口腔外で充填した。

口腔外で充填。。。

最大の防湿環境だ。

また、咬合も落とす必要があるため、咬合面も削除した。

術後にPAを撮影した。

問題はないと思われる。

抜歯窩を生食で洗浄し、再植した。

術後にPA, CBCTを撮影した。

MB

DB

P

問題はないだろう。

この1ヶ月後に経過を見た。

#2 Intentional Replantation 1M recall(2026.9.28)

経過観察時に、術後の様子を聞いたが、以下である。

歯磨きはできたが、2週間くらいは右側で噛むと痛かった。今は右側で噛まないようにしているので痛みがあるかどうかは?わからない。

動揺は正常の範囲内である。

かかりつけ医にはプロビジョナルレストレーションの装着を依頼した。

次回は半年後である。

そこでは臨床検査、PA、CBCTを撮影して評価を行う予定である。

またその模様をお伝えしたい。