連休明けの今日は、私が以前から感じることを書いてみた。

以下は、過去の経過観察である。

ApicoectomyのOsteotomy時に歯牙を真正面にとらえないと生じる問題について

治療から7ヶ月が経過していた。

#30 Post-op 7M recall(2026.7.6)

#30 D Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility N/A

治療時の臨床症状(Perc.(+), BT(+))は消失していた。

外科直後と比較した。

Apicoectomyした部位は劇的に治癒している。頬側の皮質骨も再生傾向だ。

が、だ。

以下のケースはどうであろうか?

上顎側切歯がApicoectomyになりやすい解剖学的な理由とは??2本で30分の治療〜#7,10 Apicoectomy

患者さんによれば,

#10は, 30数年前にApicoectomyし、その後、8年前に#6,7,8,9,10,11をPFM Crownにし、その後、Apicoectomyした#10に問題が起きて、2022.12に他院でRe-Apicoectomyしている。

つまり、過去2回Apicoectomyしている歯である。

この患者さんの経過観察は

30年前に歯根端切除術をし、去年再・歯根端切除術をしたのに…問題発生。。。なぜ?〜#7 Apicoectomy, #10 Re×3-Apicoectomy 1yr recall

終了したが、

3回Apicoectomyした, #10に違和感があるということでこの日に来院された。

Post-op 3yr recall(2026.9.18)

初回のApicoectomyで傷つけるを得なかった歯槽骨の創傷部位は綺麗に治癒しているが、

やり直しの3度目の外科治療(Re×3-Apicoectomy)の予後は治癒に遅延が生じる(むしろ歯槽骨の治癒はないのか?)

という

X線画像的な特徴

である。

が、

患者さんには症状がないのでだからどうしたんだよ、という瑣末な問題になっている

という点も見逃せない。

無論、この患者さんにも以上を見せて問題がないことを伝えている。

臨床検査でその違和感を私が再現もできなかった。

その理由は、

De Deus 1975  Frequency, location, and direction of the lateral, secondary, and accessory canals

で指摘している通り、Apicoectomyしたのは下図の60%の部分だけだ。

残りの40%には細菌は潜んだままで暴れていないだけである。

体調が落ちる時は、こうした場所に潜む?細菌が活躍??することもあるかも???しれない。

また、

再手術によって局所の骨・骨膜・皮質骨の創傷環境が初回手術とは異なり、骨性再生ではなく線維性修復へ傾いた可能性もあるだろう。

英語で言えば、

Repeated endodontic microsurgery may alter the local hard-tissue defect and wound-healing environment, potentially increasing the likelihood of incomplete (scar-tissue) healing despite clinical success.

と言える可能性がある。

しかし、以下のようなケースもあるのでこの話には, 私には何とも理解が得られない部分があるのが現実だ。

再外科治療で根尖病変は消えたのか?〜#8 Re-Apicoectomy 1.6yr recall

さて。

今日の内容から言えることは、

X線画像的に満足した治癒を得るには、一発目の外科治療で何とか治癒させるべく全力を尽くす

ということ以外にはないだろう。

やり直しの外科治療では瘢痕治癒になりがち?なのかもしれない。

こうしたやり直しのケースに関してはまた報告したいと思っている。

が、だ。

それが、どうだろうと、臨床症状がなければそれは患者さんには大した問題ではないだろう。

ということで、以上はあくまでも仮説である。

今日は学術的な?瘢痕治癒に関する内容の記事でした。