紹介患者さんの治療。
主訴は、
他院で3年前に歯の神経を取ったが、その歯の痛みが止まらない。インプラントも勧められたが、自分の歯を残したい…。。。
である。
治療歴は以下だ。
2023.5 他院で抜髄・根管治療
2026.2 治療した歯に痛みが出たので再根管治療した。病気がある根の先まで掃除ができないとのことで, まつうら歯科医院を紹介された
という流れである。
他院で抜髄されてから既に3年が経過している。
それでもまだ終わらないという。
根管治療にこれだけ時間が…
USC だったら、Facultyからバカと言われて終わる案件だ。
Pre-op Endo test(2026.3.24)


MB


MBは石灰化が強く穿通が不可能であったのだろう。
そこに根尖病変ができている。
上顎洞は事実上、穿孔していると言える。
DB

DBは貼薬した形跡がある。
根尖病変もある。
ここは非外科的な治療でいいかもしれない。
が、それは実際にファイルを入れるまではなんとも言えない。
P

Pも貼薬済みの根管であろう。
病変はややある。
ここも再根管治療が必要だ。
以上から、
DB+PはRe-RCTを行い、
MBはApicoectomyを行うというダブルの治療計画となった。
その際は、

MBのマージンラインよりも11mm下方にMBのApexがあり、
そこを3mm切断するには頬舌的に5.6mmの幅がある。
リンデマンバーの半分程度だ。
この治療で最大の問題は、
#14のMBの頬舌的な方向が他の歯根と全く違う
という1点に尽きる。
どうマネージメントするか?だ。
Pre-op Endo Diagnosis(2026.3.24)
Pulp Dx: Previously initiated therapy
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: P,DB Re-RCT, MB Apicoectomy
後日、治療へと移行した。
☆この後、治療/外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#14 DB, P Re-RCT, MB Apicoectomy(2026.10.5)
Pはハンドファイルで穿通したが、DBは石灰化していたので
HyFlex EDM #10.05を使用して機械的に穿通させた。
その際は、

こうしたCBCTからの絵を利用している。
17mmとして機械的に穿通させた。
この後、再根管治療は以下のように行った。

根管充填し, PAとCBCTを撮影した。

DB

P

問題はないだろう。
この後、MBのApicoectomyを行った。
#14 MB Apicoectomy(2026.10.5)
CBCTを頼りに…と思いきや、歯根が見えない。
Apexを出す作業を先に行い、3mm切断しメチレンブルーで染色した。
MB1から逆根管形成した。
MB2も形成し、繋げた。
逆根管充填した。
PA, CBCTを撮影した。


問題はないだろう。
縫合して終了した。
この後、抜糸に来られた。
#14 Suture removal(2026.10.26)
次回は半年後である。
またその模様をお伝えしたい。