紹介患者さんの治療。

主訴は

前歯の歯茎を圧迫すると痛い…痛みを治して白くしたい!

である。

歯内療法学的検査(2023.7.28)

#8 Cold+1/1, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#9 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

主訴が再現できた。

適切な治療を行えば、問題が解決する可能性が高い。


☆検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

歯牙の変色があるが、これは補綴で解消していくそうだ。

ただ、友人の結婚式があるのでそれまでにはなんとか治療を終わりたいそうである。

が、結婚式は11月の頭なので時間的に少々厳しいだろう。

が、プロビジョナルレストレーションを装着すれば問題ないと思われれる。


PA(2023.7.28)

CBCT(2023.7.28)

歯内療法学的診断(2023.7.28)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Apicoectomy

ということでCore build upをやり直して、Apicoectomyへ移行した。

その際のPAは以下である。


☆この後、外科的な動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#9 Apicoectomy(2023.7.28)

切開して剥離した。

Apexを探す必要がある。

CBCTを見るとCEJよりも14mm下部にApexはあるはずだ。

思しき部位をリンデマンバーバーで削合した。

Apexが見つかったら、3mm削合する。

削合後に状況をCheckしたいが出血が邪魔である。

このような時には、

①Racelletを置いて圧迫止血

②Viscostadを押いて止血

③BC puttyで蓋をする

のいずれかになるだろう。

私はまず①でトライしてそれでも止血できなければ③を行っている。

まさに、

“高級止血剤”

だ。

逆根管形成した。

当歯科医院は常に逆根管形成用のチップは新品のみを使用しているので仕事が早い。

逆根管充填した。

PAを撮影した。

縫合して終了した。

次回は半年後である。

そこで問題が減少しているようであれば最終補綴へ移行しても構わないだろう。

次回まで少々お待ちください。