バイト先での治療と経過観察。
主訴は、
歯の鈍痛。固い物が噛めない…
であった。
歯内療法学的診断(2022.7.15)
#7 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#8 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
主訴は再現できた。
PA(2022.7.15)
根尖側のGutta PerchaがKinkしている。
作業長まで入らなかったので無理やり押し込んだのか、石灰化していて根管形成ができなかったのか?のいずれかだろう。
CBCT(2022.7.15)
すでに根管に追従しない形成・根充がなされている。
これは…Apicoectomy一択だ。
歯内療法学的診断(2022.7.15)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Apicoectomy
ということで、同日、外科治療へ移行した。
#7 Apicoectomy(2022.7.15)
さて、ここから1年が経過した。
歯槽骨は回復しただろうか?
#7 Apicoectomy 1yr recall(2023.7.26)
歯内療法学的検査では全ての検査で陰性であった。
主訴は改善されていたのだ。
頬側の皮質骨が再生したことがわかる。
そう。歯内療法こそが、再生療法を体現できるのだ。
術前・術後を比較した。
ということでこの患者さんはComplete healingなので、経過をこれ以上追う必要性がなくなったのでこの日で経過観察は終了した。
多くの?歯内療法で悩む患者さんへ…
歯内療法は、
根管治療(再根管治療)→歯根端切除術→意図的再植
と歯牙を残すチャンスがある。
その治療回数は全て1回だ。
あなたは今、どこの段階だろうか?
あなたと早く出会えれば…
私はあなたの歯を残すことができるかもしれない。
いつかお会いできれば…
と祈念しています。