紹介患者さんの外科処置とその経過観察。

時系列でこの方の処置と経過観察内容を紹介しよう。

当時(2022.9.21)の主訴は、

年明け(2022年のことである)から右下臼歯部が痛い。どこに行っても治療は難しい,抜いてImplantにするかBridgeにした方がいいと言われる。。。

であった。

初診時に患者さんからいただいた治療歴の用紙が以下だ。

右下7は#30(右下6)、右下8は#31(右下7)のことである。

患者さんの誤認だ。

ともあれ、

患者さんはかなり長い間、根管治療と格闘している

と言うことがわかる。

なぜか?

といえば、

それは歯科医師が薬を力を入れて詰めたり

通院を繰り返し、奥まで入っていたものが摘出できたり

前歯側の1本、根管が通ってなかったり

奥歯側に血や膿が溜まっていたり

歯に穴があいていたり

するのではないのである。

このHPにそんなことが記載されているだろうか?

治療を施す方がその原因がわからないのにどうやって病気が治せようか?

ここまで日本の歯科医療は地に落ちたと言わざるを得ないだろう。

えっ?それが原因じゃないなら何が原因だって?

それはこのHPを読めば自ずとわかるでしょう。

そしてその解決方法も、だ。

歯内療法学的検査(2022.9.22)

#30 Perc.(++), Palp.(+), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#31 Perc.(++), Palp.(-), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#30の治療で通院したのに、いつの間にか#31も悪いからと手をつけられ、挙句、両方に痛みが出ている。

もうDQNにつける薬はないと思われる。

PA(2022.9.22)

#30はすでに根管形成され尽くしている。

#31もなぜか手をつけている。

その結果が上記検査の結果に一致するのだろう。

また、#29には不適合極まりない保険のInlayが装着されている。

これでは…歯磨きしても意味がないということがわかるだろう。

8020など達成できるはずもない。

では、これが自由診療であれば、責任を持った治療がなされているのだろうか?

と言えば、

そんなことは100%あるはずがないと国から認定されている存在の歯科医師にそんな治療を任せるはずもない

だろう。

生かさず、そして、殺さず。

これが

日本の歯科医師を生息させる最も効果の高い方法だとすでに国から、認知されている

のですよ。

そういう状況の中でどう生きていくのですか?

日本の歯科医師は真面目に考えないといけないだろう。

CBCT(2022.9.22)

オトガイ孔は#30の遥か低部にある。

外科処置で麻痺が出るとは考えにくい。

M

すでに根管形成され尽くしている。

これでは…治癒はしないだろう。

本来の根管形態もそこにはない。

つまり、

Apicoectomyしか、歯を保存させることができる処置はない

ということがこの時点でわかる。

が、誰もそれを提案しない。

なぜか?

できないからだ

できないのでどうしようもないと言う事実。

これが好転することは今後もない。

D

DもMと同様な状態だ。

これでは…再根管治療は効果がないということがわかる。

築造して、Apicoectomyしなければならない。

が、出血問題がある。

どうしてそれをコントロールしながら外科処置を完結させればいいだろうか?

歯内療法学的診断(2022.9.22)

Pulp Dx: Previously initiated therapy

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Core build up with Fiber post→Apicoectomy M,D

Other Remarks: Open Bite

ということで、1回目に築造して、2回目にApicoectomyするという治療内容だ。

開咬であるというのが頭が痛いところだ。

Intentional Replantationにでもなれば…予後が読めなくなるからだ。(BTさせることを避けなければならないからだ。)

が、#30は外科処置以外に病気を治癒をさせる方法がない。

#31は再根管治療でマネージメントができるだろうか?

と言うことで諸々心配はあるが、患者さんは#30の治療計画に同意された。

MもDも切断する外科治療だ。

治療計画としては、

まず初日に支台築造を行う。

この時考えないといけないのは、どうすればApicoectomyがしやすくなるか?だ。

Gutta PerchaでApex付近まで充填すると、Apicoectomy時のRetroprepでGutta Perchaの残渣に悩まされることになる。

それを避けるような根管充填の方法を考えて支台築造しなければならない。

どうすればいいだろうか?

それを考えて築造時に実践しなければならない。

ということで、同日に治療へ移行した。

#30 Core build up with Fiber post(2022.9.22)

PAを撮影した。

この時のポイントはRoot resectionし、RetroprepするのでGutta Perchaに悩まされたくないというのがあった。

もっといいやり方があったと思う。

例えば、シーラーだけで根充するとかだ。

そうすれば逆根管形成の量と逆根充のみに集中できる。

今となればやり方を間違えたことがわかる。

そして、こうしてBlogを作成すると臨床の復習になるので非常に役に立つのだ。

自分の実力と知識力向上のためにはBlog作成は外せない。

ということで、別日にApicoectomyへ移行した。

#30 M,D Apicoectomy(2022.10.5)

PAを撮影した。

ここから1年が経過した。

右下6はどうなっただろうか?

#30 M,D Apicoectomy 1yr recall(2023.12.1)

#30 Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

術前の症状は全て消失した。

外科で主訴が解決したのだ。

PA, CTも撮影した。

#30 M,D Apicoectomy 1yr recall PA(2023.12.1)

術後とは雲泥の差である。

外科治療が奏効したと思われる。

CTも撮影した。

#30 M,D Apicoectomy 1yr recall CBCT(2023.12.1)

M

D

外科後の1年経過としては問題はないと思われる。

初診時と比較した。

初診時(2022.9.22)vs 1yr recall時(2023.12.1)

このまま矯正治療へ移行されるので、次回はさらに1年後の2024.12にRecallを行う予定である。

またその模様を報告したい。