バイト先での経過観察。

患者さんは30代男性。

主訴は右上奥歯の痛み(咬合痛)。

この患者さんは昨日からご紹介している患者さんと同一人物である。

主訴は前歯の腫れであった。

腫れたところを触ると痛いという。

歯内療法学的検査は以下になった。

#5 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#6 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#7 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(++), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

PAは以下になる。

#6の側枝、#7の根尖部に病変が認められる。

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

補綴物が広範囲に連結されており、補綴を外しての根管治療が難しい状況である。

となれば、残念ながら?歯根端切除術しか治療の選択肢がない。

ということで歯根端切除術が行われた。(2017.1.25)

当時の写真は病院ごと取り上げられてしまったため私の手元にはない。

#6は根尖病変がなく、側枝に由来する病変が存在した。そこのみ超音波で逆?根管形成しMTAで充填している。

#7は通常のApicoectomyだった。

術後は以下のようなPAとなった。

ここから半年が経過した。(2017.7.15)

骨窩洞はだんだん小さくなっていることがわかる。

ここからさらに半年が経過した。外科治療を行い1年後である。(2018.2.14)

さてこれは治癒していると言えるのか?

それとも治癒していないのか?

その答えは、Advanced Course 2021で明らかにされる。

ちなみ患者に症状はない。

さて、この後さらに1年後にCheckさせていただく予定だったが私が倒れてしまい病院は取り上げられてしまった。

ということで予後が追えなくなっていたがこの日予後を追うことがバイト先で可能になった。

(返す返すも⚪︎×△先生、医院を使用させていただきありがとうございました。)

外科治療から4年が経過している。(2021.4.9)

どうだろうか?

患者さんにはいかなる不快症状や痛みもない。

あれから4年経過して彼の病変は消えて歯槽骨に変わったのだ。

患者さんの感想は昨日の通りである。

この後、この患者さんのロングスパンのブリッジは脱離してしまったらしい。

私の知り合いの歯科医院で現在は補綴治療をやり直していると思う。

というか、この補綴を装着した人間は目が見えなかったのだろうか?ともいうべきクラウンの不適合ぶりである…

次回の経過観察は1年後だ。

この患者さんがより良い状態になることを私は祈っている。