以前の治療の続き。
再根管治療は奏功しなかった。
#19 M根
#20と平行に逆根管形成すればいいだろう。
頬側皮質骨もないので、Easyだ。
#18 M根
ということで、Apicoectomyにこの日、移行した。
☆この後、外科動画が出てきます。不快に感じる方は視聴をSkipしてください。
#19, 18 Apicoectomy(2024.3.11)
まず、#19からApicoectomyした。
Apexを見つけることが最初の目的だが、これは頬側皮質骨がないので容易だ。
ということで、Apexから3mmを切除した。
この時、頬舌的に約6mmになるように切除しなければならない。
Retroprepして逆根管充填した。
この時の形成の方向は、#20に平行になるように努めている。
と、ここまでで20分程度で終了している。
1本だけであれば、これで終了!だが…
この奥に本日の懸案の#18のM根が待ち構えている。
CEJからの長さ(10.5mm)を測定し、思しき部位を歯槽骨を深さ2.5mmまで削合した。
すると、Apexが顔を出した。が、非常に口角が硬い。
縦切開を、#21でなく、#22の近心に入れるべきだった…と後悔してももうどうしようもない。
なるべく、#19 Dに平行になるように形成に努めるのだが手がプルプルだ。。。
そのまま逆根管充填し、PAと CBCTを撮影した。
#18の近心の逆根管形成はかなり歪んでいた。
また、歯槽骨をかなり削合していた。
これは、大いに反省しなければならないだろう。
治癒が遅れてしまい、術後に腫れるからだ。
患者さんには申し訳ないと思う。
最後に縫合した。
左手はリトラクターで既にプルプルである…
さてこの日の反省点を挙げるとすれば、
#18の近心根をApicoectomyするのであれば、今後は必ず犬歯に縦切開を入れるべき
ということであろう。
外科治療が極めてしにくかった。
この日は色々と勉強になった。
結局、昔教わったことを省くとやはり、やられるようだ。
今後は今日の治療を生かそうと思う。