10/20(日)はまつうら歯科医院でAdvanced Course 2024 第5回が行われた。
この日のテーマはApicoectomy実習。
ペントロンジャパン、白水貿易、ヨシダの協力でマイクロスコープをお借りして実習が行われた。
この手の実習で重要なのが、模型作成だが臨床とかけ離れた模型にならないように作成することが大事だ。
そのためのコツはトリミングである。
これでは実習にならない。
右下の7や8でもApicoectomyするのか!?という状態だ。
以下のようにしなければならない。
これはOsteotomyが不要なパターンである。
そして、
これは、Osteotomyが必要なパターンである。
根尖病変を大きく設定するとやりやすくなる。
ポイントは
1. CBCTを診断できる絵にする
2. CEJからApexまでの距離を計測する
3. Osteotomyが必要な場合、最頬側からApexまでの距離を測定する
4. Apexから3mmで切断した場合、頬舌的に何mm切断する必要があるか?計測する
5. バーにマーキングして切断する
6. メチレンブルーで切断面を染色する
7. Retroprepする
8. Retrofillする
9. PA撮影し、自院でCBCT撮影し評価してもらう
という流れである。
良さそうに見える。
が、だ。
本当にそれが適切か?はCBCT撮影で判断しなければならない。
自院でCBCTを撮影してもらった。
それを私が評価した。
以下である。
切断の角度、逆根管形成の深さ、逆根管充填の緊密さ(は、あまり重要ではないが)の全てが完璧だ。
その他のケースは
この受講者は器用な先生だ。
その他は、
模型を削りました、逆根管形成しました、逆根充しました、PA撮影しました、CBCT取りました、だけでは勉強にならない。
自分の結果を分析しなければならないのだ。
例えばある受講者は、
この一連のCBCT像からわかることがある。
この受講者は逆根管形成が浅い。
最後は下顎大臼歯のMB→MLヘ移行する際に深さが浅くなっている。
この受講者のみならず、全参加者が超音波チップの交換もしなかったことから、彼らはお金を節約したのだろう。
が、これが実際の患者だったらどうなるだろうか?
そういう臨床家に外科治療をしてもらいたいと思うだろうか?
私なら御免だ。
以下のような感想をもらった。
とやる気を引き出してくれる結果になればこれほど嬉しいことはない。
頑張って、患者さんで実践してください。
1日、お疲れ様でした。