6/29(日)は、まつうら歯科医院でAdvanced Course 2025 第1回が行われた。

全国から12名の参加者で行われた。

まず講義前に自己紹介を行い、この日の内容に入っていった。

1回目の内容は、

Apicoectomyの応用編

である。

Apicoectomyは、

Apexから3mmを切断して、

逆根管形成して、

逆根管充填する

治療であるが、そんなに実際は簡単にはできないだろう。

その治療の臨床的なコツを講義で紹介するのだが、実際のケースを見ないと何とも???であるので、患者さんをこの日にお呼びしてApicoectomyをおこなった。

Live Surgeryである。

その前にこの患者さんの臨床情報を提供した。

M,DともにSinus tractがあるため、Apicoectomyとなった。

が、だ。

M,Dともにかなりの厚さOsteotomyが必要である。

これは不可能なことなのか?だが、以前もそうした処置がありましたよね?

3~4年前に治療した左下の奥歯が噛むと痛い。膿が溜まっていると言われた。今は右側メインで咬合している…〜#18 M, #19 M Apicoectomy

3~4年前に治療した左下の奥歯が噛むと痛い。膿が溜まっていると言われた。今は右側メインで咬合している…〜#18 M, #18,19 Apicoectomy 6M recall

3~4年前に治療した左下の奥歯が噛むと痛い。膿が溜まっていると言われた。今は右側メインで咬合している…〜#18 M, #19 M Apicoectomy 1yr recall

そこでの

結果

はどうであっただろうか?

そう。

歯内療法専門医は、

結果でのみ背中を見せることができるのである。

結果なき、理論は空虚だ。

このことがあなたには理解ができるだろうか?

CBCTを元にDのApexの場所を想定している。

当該部位をOsteotomyした。

Apexを見つけてRoot resectionした。

メチレンブルーで染色した。

逆根管形成し、逆根管充填した。

これで遠心根は終了である。

が、まだ近心根があり、そこは2根管でイスムスもある。

まだ乗り越えなければならない壁があるのだ。

M根のApexがあると思しき場所をOsteotomyした。

M根のApexを見つけたので、Root resectionし、メチレンブルーで染色した。

適切にRoot resectionするのがどれほど難しいことか?この動画でわかるだろう。

逆根管形成し、逆根管充填した。

PA, CBCTを撮影した。

問題はないだろう。

縫合して終了した。

これが治癒していくには、1年という時間が必要である。

が、概ね多くの文献ではこの治療の成功率が90%と我々の業界では言われている。

ということで1日はあっという間に終了した。

これから1年をかけてこの治療(Apicoectomy)だけでなく、

Intentional Replantationや、

侵襲性歯頸部外部吸収(Invasive Cervical Root Resorption)、

小児の歯科治療(Regenerationを中心に)、

外傷の歯牙の歯内療法

どう構築していくか?

どのように治療計画を立て、どのように経過を見ていくか?

を伝授するのがAdvanced Course開催の趣旨である。

また来月もみんなで頑張りましょう。

1日お疲れ様でした。