紹介患者さんの治療。

主訴は、

治療した左上の奥歯が痛む…

である。

歯内療法学的検査(2024.2.6)

#13 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#14 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#15 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

患歯は打診痛、咬合痛がある#14であろう。

PA, CBCTを撮影した。

PA(2024.2.6)

CBCT(2024.2.6)

#14 MB1

#14 MB2

#14 DB

#14 P

根尖病変があるMB1, MB2が問題であるが、

MB2は石灰化しているため穿通は厳しいだろう。

ということは…

Apicoectomy一択だ。

歯内療法学的診断(2024.2.6)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx:Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Apicoectomy

別日に治療へ移行した。

#14 MB Apicoectomy(2024.5.30)

 

術後にPA, CBCTを撮影した。

#14 MB

ここから1年が経過した。

#14 MB Apicoectomy 1yr recall(2025.6.)

1年経過し、全ての臨床症状は消失した。

MB

DB

P

1年前と比較した。

1年前は大きな骨欠損があったが、1年でほぼ完治した。

また、ほぼ穿孔しているような逆根管充填であったにも関わらずそこには何の問題も起きていない。

が、90%の治癒という感じであったので、また来年も来ていただくことになった。

またその模様はお伝えしたい。