紹介患者さんの治療。

主訴は、

左の奥歯で硬いものが噛めない…

である。

初診時検査(2024.8.16)

#18 Cold+2/2, Perc.(-), BT(-), Palp.(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#19 Cold N/A, Perc.(-), BT(+), Palp.(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

患歯は咬合痛のある#19のようだ。

PA(2024.8.16)

CBCT(2024.8.16)

#19 MB

#19 ML

#19 D

#19のDのみに根尖病変がある。

ここが痛みの原因だろう。

Selectiveに遠心根のみ再根管形成することになった。

絵に描いて説明すると患者さんはよく理解することができる。

毎回、私は絵を描いて患者さんに説明し、それを患者さんに渡している。(上記はそのコピー)

歯内療法学的診断(2024.8.16)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Re-RCT

同日、治療へ移行した。


#19 Re-RCT(2024.8.16)

術後にPA, CBCTを撮影した。

#19 D

このまま経過を見ることになった。

そして、約1年が経過した。

#19 Re-RCT 1yr recall(2025.7.4)

#19 MB

#19 ML

#19 D

遠心根の根尖病変は消失していないが、大幅にその大きさは縮小している。

1年前と比較した。

非外科的再根管治療はやはり、治癒には時間がかかるのだろう。

が、遠心根の根尖病変は大幅に縮小した。

かかりつけ医の先生には最終補綴を依頼した。

また2年予後の結果は、来年お伝えしたい。