紹介患者さんの治療。

主訴は、

右下の奥歯が痛くてものが噛みにくい…

である。

歯内療法学的検査(2025.7.2)

#30 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(+), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#31 Cold+5/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

主訴は打診痛、圧痛、咬合痛のある#30のようだ。

PA(2025.7.2

CBCT(2025.7.2)

MB

ML

D

Radix

M,D,Radix全てに根尖病変がある。

再根管治療の適応症である。

Selectiveな再根管治療は残念ながら、できないようだ。

歯内療法学的診断(2025.7.2)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Re-RCT+Core build up

同日、治療へ移行した。

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#30 Re-RCT(2025.7.2)

除冠し、メタルコアを除去した。

C-solutionを使用しながら超音波を使用しGutta Percha Pointを除去しつつ、ProTaper SXでコロナルフレア形成した。

再根管形成は以下のような内容で行っている。

術前のCBCTによれば、

MLとMBは合流する可能性が高い。

MLをメインにして再根管形成ののち、MLに当該Gutta Percha Pointを挿入し、MBにC+ Fileを入れてグリグリやった。

するとMLに挿入したGutta Percha Pointの16.0mmの部分に傷がついていたので、MBはそこまで形成した。

根管充填し、支台築造した。

術後にPA, CBCTを撮影した。

MB

ML

D

Radix

問題はないだろう。

次回は半年後である。

またその模様をお伝えしたい。