紹介患者さんの治療。
主訴は、
歯が溶けていると言われた…治療が必要なのでお願いしたい
である。
歯内療法学的検査(2025.7.2)
患者さんに臨床症状はない。
Invasive Cervical Root Resorptionだ。
これをどう治療するか?だが、細かい理屈はさておき、
侵襲性外部吸収を機械的に除去しレジンで修復し研磨し、
除去すれば露髄するので根管治療する。
が、これが口腔内でできるのか?という話で、それは無理であるので口腔外で行うことになる。
そう。
抜歯
↓
口腔外での根管治療
↓
支台築造
↓
Apicoectomy後にReplantation
という治療の流れである。
過去にもそうした治療はありましたよね?
#18 侵襲性歯頸部外部吸収(Invasive Cervical Root Resorption)の治療とその1.6年予後
歯内療法学的診断(2025.7.2)
Pulp Dx: Normal Pulp Tissues
Periapical Dx: Normal Apical Tissues
Recommended Tx: Intentional Replantation
同日、治療へ移行した。
☆この後、検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#21 Intentional Replantation(2025.7.2)
抜歯後に口腔外でまず根管治療するのだが、
作業長は17~18mmまでで根管形成し、根管充填すればいいだろう。
その前に、外部吸収を除去した。
口腔外で根管形成・根管充填後に外部吸収部をレジンで充填し研磨した。
支台築造し、口腔外でApicoectomyした。
PAを撮影した。
問題はないだろう。
抜歯窩に再植した。
術後にPA, CBCTを撮影した。
次回は1ヶ月後に経過を見る予定である。
またその模様をお伝えしたい。