昨日はBasic Course 2020の最終回だった。
この日のテーマは歯内療法外科と午後からは受講生の症例発表であった。
Apicoectomyの流れをこの日は以下のような流れで説明した。
1. Incision
切開はApicoectomyの基本である。
これが分からなければ、どうしようもない。
しかし切開すれば出血が誘発される。
ということで、それをなるべく防止するような麻酔とその使用方法について解説した。
そして切開方法について解説した。
どのような切開方法を行うか?は術者の好みと適応症に分かれる。
これが唯一無二の方法である!というものは存在しない。
適応症に応じて使い分ける必要性がある。
2. Bone removal
切開を行い剥離したら次は根尖部の歯槽骨の削除である。
何を参考にしてどのような道具を用いて行えばよかっただろうか?
3. Root resection
ここまで終了すれば、次は根切(Root resection)である。
根切は何mm行えば良かっただろうか?
そしてそれを行うには、ゼクリアバーの何を把握する必要性があっただろうか?
4. Retro-prep
ここまで終了したら次は逆根管形成である。
逆根管形成は何を基準にしてどのように行えば良かっただろうか?
そして不幸にもベベルがついてしまったらそれをどのようにして解消できただろうか?
5. Retro-filling
ここまで来たら次は逆根充である。
逆根充に使用される材料は様々あるが、何を用いるのが良かっただろうか?
6. Suture
縫合に使用される糸はどのようなサイズでどのような特徴があっただろうか?
といえば、この病理の絵を見れば一目瞭然だろうと思う。
そしてどのようにして治癒して行くかを解説した。
そしてこの日の講義は終了し、午後からはCase presentationを行なった。
そして修了証を渡してこの日のというよりもこの1年のセミナーは終了した。
1年を終了して私の感想は以下のようになる。
まず、このコロナ過の中でわざわざ福岡まで来ていただき私のセミナーに参加していただきありがとうございました。
この1年講義した内容は臨床につながる話を極力したつもりです。
そして、1年講義を聞いて何かよく理解できなかったな、というところはもう1度聞きに来てください。
歯科医療は今、大変厳しい状況にあると言われています。
やりたい医療の理想と現実には大きなギャップがあるでしょう。
しかし、それを埋めるのも変えるのも先生の意識です。
意識が変わらなければ永遠に手作業をし続けていかなければなりません。
そんな悲しいことを死ぬまであなたはできますか?
歯科医療は高度な知識に基づいて行う特別な仕事であることに変わりはありません。
どの環境でも挑戦すればできなくはありません。
私は頭をやってから多くの人の手助けと裏切りを見てきました。
でも、先生たちは生きていかなければなりません。
生きて行くには、勉強会で学んだ知識を使えるような環境に身を置いて欲しいと思います。
それが今は無理でもそこをゴールに頑張ってください。
そして悩みがあればいつでも聞きますのでメールをください。
先生たちの明るい未来を祈念しています。