紹介患者さんの治療。

主訴は

歯茎が腫れて歯が痛い。物も噛めない…

であった。

歯内療法学的検査(2025.2.18)

#2 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#3 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)

#5 Cold NR/20, Perc.(-), Palp.(+), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

主訴の歯牙は#3,5だろう。

PA(2025.2.18)

生活歯を形成した#5には根尖病変が見て取れる。

Sinus tractにGutta Percha Pointを挿入した。

その後、PAを撮影した。

#3 MBがその原因の可能性が高いだろう。

CBCTも撮影した。

#3 CBCT(2025.2.18)

MB

DB

P

MBとPの病変があるが、Pは再根管形成ができそうだ。

MBはSinus tractがあるのでそもそもが非外科的な治療の適応症にはならないだろう。

#5 CBCT(2025.2.18)

B

P

治療方針としては、

#5をRCTし、その後、#3 P根のみ再根管治療し、

別日に

#3 MBのみをApicoectomyすると言うのが治療計画だ。

患者さんは治療計画に同意されたので同日、治療へ移行した。

歯内療法学的診断(2025.2.18)

#5

Pulp Dx: Pulp Necrosis

Periapical Dx:Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

#3

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Chronic apical abscess

Recommended Tx: #3 PのみRe-RCT+Core build up⇨MBのみApicoectomy

ということで、#5のRCTから行われた。

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#5 RCT(2025.2.18)

治療は以下のような内容で行われた。

術後にPA, CBCTを撮影した。

偏心撮影したがB根がどうなっているか?わからない。

CBCTも撮影した。

と言うことで問題はないだろう。

この予後はまた1年後にお届けします。