紹介患者さんの治療。
主訴は、
補綴治療のための、神経の治療をお願いしたい。
である。
歯内療法学的検査(2025.3.24)
PA(2025.3.24)
CBCT(2025.3.24)
根尖病変はないが、
シーラーパフが起きると、術後に違和感を呈されるだろう。
このことからこのケースの作業長は、
Root ZXのApexから0.5mmではなく、1.0mmを引いた距離で行うことにした。
したがって、Finalはアンダー気味に見えるだろう。
こうした臨床的事実が、CBCTがあれば手に取るようにわかる。
無ければ…もはや何が術後に起きるのか?が予測できない。
つまり、このケースは
意図的に根管充填をUnderextensionさせる必要があり、シーラーパフは不要であるし、それを起こすと後々厄介なことになるだろうということがわかる。
そして補綴治療は、根管治療終了後すぐさまOKだ。
根尖病変や臨床症状がないからだ。
また、術前の説明で患者さんから、神経はすべて除去できるのか?という質問が出た。
が、これは私だろうが誰だろうが無理である。
根管には側枝があるからだ。
次回は半年後でそこで臨床症状や病変がなければ終診となるということまで患者さんには説明して、同日治療へ移行した。
歯内療法学的診断(2025.3.24)
Pulp Dx: Previously initiated therapy
Periapical Dx: Normal apical tissues
Recommended Tx: RCT+Core build up with Fiber Post
★この後、治療動画が出ています。不快感を感じる方は試聴をSkipしてください。
#29 RCT+Core build up with Fiber Post(2025.3.24)
この治療でのMAFは#60.02とした。
理由は上記動画参考までである。
はっ?なあなたには、
Basic Courseでその理由を説明しよう。
術後にPA, CBCTを撮影した。
問題はないだろう。
次回は半年後である。
またその模様をお伝えしたい。