紹介患者さんの治療。

主訴は、

以前治療した歯に痛みがある。硬いものを噛むと特に痛い…

である。

歯内療法学的検査(2025.3.7)

#12に打診痛と圧痛がある。

PA(2025.3.7)

以前治療した#12に根尖病変が見られる。

根管は石灰化しているようだ。したがって、根管形成ができなかったのだろう。

それがこの状況に貢献している可能性を及ぼしている。

CBCT(2025.3.7)

#12 B

#12 P

#12 B

頬側の皮質骨が抜けている。

圧痛が出るような典型的な絵である。

以上のことから何が言えるか?だが、

再根管治療ではなく、歯根端切除術が適応症と言える。

となれば分析が必要だが、

 

クラウンのマージンの16mm先端にApexがあり、そこを3mm切るには5mmは切断しなくてはならない。

その周囲に外科を妨げる因子もない。

ということは…

この外科のケースはEasyだと言える。

が、このような図↓は治療時に貼っておかなければならないだろう。

歯内療法学的診断(2025.3.7)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Apicoectomy

ということで、同日に治療へ移行した。

☆この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#12 Apicoectomy(2025.3.7)

Flapを開けてApexを触知した。

ここから3mmで切断しないといけない。

が、判然としないのでOsteotomyから行い、Root resectionし、メチレンブルーで染色した。

ここを逆根管形成し、逆根管充填していく。

PA, CBCTを撮影した。

これがどこまで治癒していくか?だ。

そのスピードには個人差があり何とも言えない。

その理由は以下である。

ちなみに…

ここまでで、15分である。

ということで最後に縫合した。

次回は1年後である。

またその経過をお伝えしたい。