バイト先での治療。

50代男性のIntentional Replantationを1年前に行なっている。(2020.7.28)

患歯は#2.

歯内療法学的検査は以下のようになる。

#2 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#3 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

PAは以下になる。

CBCTは以下のようになる。

B根は穿通するかどうかわからない根管である。

PAやCBCTで根管が見えても穿通するかどうかはやってみないとわからない。

また脱臼は8番がないし、根尖病変もあることから頬舌的+遠心方向へ抜歯すれば容易であるので、

Intentional Replantationを提案し患者さんが受け入れたので治療に移行した。

抜歯して逆根管形成・逆根管充填をおこなってPAを撮影した。(2020.7.28)

問題がないと判断し、再植した。

ここから2ヶ月が経過した。

再植した歯が安定する時期である。

PAを撮影した。(2020.9.22)

ここから時間が経過し、処置をして1年が経過した。(2021.7.29)

処置前にあった根尖病変は消失した。

患者は痛みも何もない。

アンキローシスを疑わせる所見も(打診時の金属音)なかった。

予後は良好であるが、残根の#4の歯槽骨中に存在する根尖(抜歯できなかったものと思われる)にある病変が気になる。

うちの妹の旦那もこのような状態になったそうだ。

歯科医院で抜歯をしようとして担当歯科医師が根を折ったらしい。

でもその歯科医院の院長は大丈夫です、よくあることだからと妹の旦那に指示したらしい。

これが大丈夫なのかどうかは、治療前にその歯が生活歯か失活歯かで判断が分かれるだろう。

ということでこの患者さんの処置は終了した。

次回は1年後に再度リコールを行う予定である。

またその際に経過を報告したい。