紹介患者さんの治療。
主訴は、
左上の歯の根の先に膿が溜まっていると言われた。その治療が必要だ…
である。
Pre-op Endo test(2024.5.22)

ASA2なのは、私と同様に高血圧の患者さんで私とは違う降圧剤を処方されているだからだ。
ちなみに、私も高血圧で脳血管障害の既往があるのでASA2である。


MB

DB

P

B

検査をすると、打診痛・咬合痛・根尖部圧痛全てある。
MB根はCBCTで露出しているのでこれが圧痛の原因だろう。
またCBCTでMB,DB, Pにそれぞれ根尖病変がある。
が、根管治療をほぼしていないことから再根管治療の適応症であろう。
その成功率は、

Gorni 2004 The outcome of endodontic retreatment: a 2-yr follow-up
によれば、86%程度である。
Pre-op Endo Diagnosis(2024.5.22)
Pulp Dx: Previously initiated therapy
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Re-RCT
Previously initiated therapyのCaseは難しいケースが多い。このケースはどうであろうか?
☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#14 Re-RCT(2024.5.22)
ラバーダム下で仮封を除去し、根管口を明示する。
根管口が複数見える。
これは本当に根管口か?それとも誰かが開けた穿孔だろうか?
根管の状態はCBCTによれば、


のような状態だがミラーで左右逆に見えるので、

のようになる。
MBとPの間の中央部分にある黒い点は穿孔だろう。
そこは封鎖が必要だ。
Pから形成していく。
直線根管なのでHyFlex EDM #25.Vより開始した。
#40.04まで形成し、
#35.04のGutta Percha Pointで根管充填した。
同じ作業をDBにも行っている。

当該サイズまで形成し、当該サイズのGutta Percha PointとBC sealerで根管充填した。


MB

MBの中心にGutta Percha Pointがあるのでこの根管は1根管性である。
CBCTがあればここまできっちりわかる。
DB

DBも再形成・再根充し、パフを得た。
問題はないだろう。
P

Pも同様にパフを得た。
ここから1年経過を追う。
#14 Post-op 1yr recall(2025.5.23)

臨床症状が消失していた。
PA, CBCTも撮影した。


MB

DB

P

B

初診時と比較した。

臨床症状も消えたので最終補綴は問題ないだろう。
が、病変は消えていないのでもう1年経過を追った。
#14 Post-op 2yr recall(2026.5.22)

昨年はなかった圧痛が出ていた。


MB

DB

P

B

今までと比較した。

MBは治癒しかけてまた感染の海へ沈んだ形だ。。。
ということでMB Apicoectomyが決定的になってしまった。
ということで、次回外科のアポとなりそれを行っていく。
またその模様をお伝えしたい。