紹介患者さんの治療とその経過観察。
主訴は、
左下の歯が痛い。冷たいものに染みるて痛い時もあれば、何もしなくても鈍痛のようなものもある時がある。。。
である。
Pre-op Endo test(2025.12.10)
#19 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#20 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
PA, CBCTを撮影した。


MB

ML

DB

DL

DB,DLと別々の根管として処置してあるが、おそらくこれは根尖部で合流する楕円形の根管だろう。
これが今までは、
“予想”
でしか術前に判断できなかったが、
CBCTがあるとここまで術前に
“予測”
ができるのである。
それでも、あなたはCBCTを歯内療法臨床に取り入れないのだろうか?
実にNon-senseなことだと私は考える。
Pre-op Endo Diagnosis(2025.10.29)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx:Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Re-RCT
☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#19 Re-RCT(2025.10.29)
ラバーダムを使用していないレジンでの修復は、
砂上の楼閣
であるということがよくわかるだろう。そうした動画だ。

近心のレジンは容易に除去可能だが、遠心のグラスアイオノマーセメントはなかなか除去できない。
象牙質に化学的に接着しているからだ。
ここは隔壁として使用し、術後に除去してレジンに変更すればいいだろう。
作業長を測定し、D, ML, MBの順に再根管形成+再根管充填を行った。
楕円形の根管の時は以下の動画にあるように複数本Gutta Percha Pointを入れないとしょっぱい根管充填の絵になるので注意されたい。
D
ML
MBは閉鎖根管でファイルが入る位置まで以下のように形成+根充している。

術後にPA, CBCTを撮影した。

MB

ML

D

ここから7ヶ月が経過した。
#19 Re-RCT 7M recall(2026.6.3)



MB

ML

D

初診時と比較した。

7ヶ月でここまで回復している。
最終補綴もOKだ。
問題が生じれば、Apicoectomyで対応できるからである。
次回はさらに半年後の1yr recallである。
またその模様をお伝えしたい。