10/25(日)にBasic Course 2020の第4回が行われた。

さて皆さんは普段、根管貼薬をするだろうか?

ちなみに私はUSCに行って以来、なるべく貼薬をしないで終われないだろうか?と思うようになってしまった。

それはなぜだろうか?

単純に言えば経済学的問題である。

例えば根管治療の費用が10万だったとする。

根管充填まで3回もかかったとすれば、1回あたりの治療費はいくらになるだろうか?

治療回数がかかればかかるほど1回あたりの単価は低くなる。

しかも、歯内療法専門医なのに1回であなたは終われなかった人になる。

お金も儲からないし、患者からの評判も悪くなる。

ということで、歯内療法専門医であればいかに1回で終了するか?を考えなければならない。

しかし、そんなことが学術上許容されるのだろうか??

この図から言えることは何だっただろうか??

また保険診療ではS培という項目があり、そんなこと誰もやっていないのに保険請求がなされていると思われるが、なぜに培地を培養する必要があると信じられているのだろうか??

また根管貼薬材は各種存在するが、唯一使用されるものは何だっただろうか??

また根管貼薬に必要な時間はどれくらいだっただろうか??

10分で貼薬効果はあっただろうか??

長期間貼薬すると何か重要な問題が生じただろうか??

また以下のような毛髪が抜け落ちたり、失明したりする問題は何が原因で生じただろうか??

そしてこのように色々な問題があるとされる根管貼薬であるが、根尖病変を治癒させるのに必ず必要な医療行為だっただろうか??

さて2番目のテーマは仮封である。

USC・歯内療法科では当時、仮封=Fuji9であった(私はキャビトンで仮封していたが)。

ではキャビトン、グラスアイオノマーにはどのような特徴があっただろうか??

この図の中で最もリークが少ない材料はCavitか?IRMか?KF(GIセメント)か??はたまたIRMとKFの二重仮封か???

そしてなぜUSCは私にGIで仮封することをなぜに要請した強要した?だろうか??

そしてこの日の最後のテーマは根管洗浄である。

様々な洗浄液の中からあなたは何を選択しなければならないだろうか??

根管洗浄の4番バッターは次亜塩素酸ナトリウムである。

日本では多くの先生が何%の次亜塩素酸ナトリウムを用いるのか?という話題が好きなようであるが、アメリカでは誰もこの話をしない。

それはなぜだっただろうか??

またそうであったとしても、あなたは何%の次亜塩素酸ナトリウムを使用した方が良かっただろうか??

EDTA(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)の特徴はどのようなものだっただろうか??

何のために、いつ、どのようにEDTAは使用されるだろうか??

最後がCHX(クロルヘキシジン)である。

CHXにはどのような効果があっただろうか?また重篤なアレルギー反応などは起こしただろうか??

それらを整理するとこの表で示される洗浄のプロトコールはどのようになるだろうか??

というわけで今回は貼薬、仮封、そして洗浄の前半まで講義した。

次回は11/29(日)10:00〜17:00で全日実習が行われる。

次回の会場は昔の私の歯科医院の近くである、リファレンス駅東ビルの5FのV-3会議室である。

なおこの日、次回の実習で使用する抜去歯牙3本(インドから空輸したもの)を受講生にお渡しした。

次回の実習に参加される先生、および今回休まれたが次回の実習に出席される先生は以下の持参物を忘れずに持参していただきたい。