他院からの紹介の患者さんで、麻酔が極めて効きにくい患者さんが以前いた。

患歯は#30(右下6)。

2017.7.19が初診で抜髄依頼であったが、紹介状には全く麻酔が効かないとだけ書いてあった。

困った私は、教科書通りの方法で麻酔を走行させようと考えた。

しかしこのプロトコールを行っても麻酔が効かず、リスケジュールした。

そして上記の方法がなるべく効くように治療の前にできることを全てやり、患者さんを迎えると麻酔が奏功した。

そこまで気を使って治療した患者さんであったが、治療直後から違和感があるということをずっとお話しされていた。

治療終了(2017.8.4)から時間がだいぶ経過していたため、CBCTを撮影していただいた。

まずPAは以下になる。(2022.2.22)

CBCTを撮影した。

MにもDにも根尖病変が見える…

あの時(2017年)、苦労して根管治療したのに…敗北感でいっぱいであった。。。

M根は以下になる。

歯頸部からApexまで14mmと長い。

4mmで切ると幅は5.7mmである。

次にD根。

こちらの根も長い。

4mmで切ると幅は6mmである。

下歯槽神経はというと、Apexよりもかなり下部にあることが確認できたため、治療自体は安全にできることがわかっていた。

ということで、この日に Apicoectomyが行われた。

前回の根管治療の時と同じように痛みを抑える対策をして治療は行われた。

動画を公開する。

 

 

逆根管充填した。

ということで治療自体は1時間で終了した。

患者はお口を開けていない。

ガーゼを噛んでいただけである。

次回は半年後に経過観察するのでその際にまたご報告したい。