バイト先での治療。
私がかなり前に根管治療をしたが、上顎頬側根(MB, DB)が石灰化して全く穿通せず時間が過ぎて本人には痛みはないものの根尖病変が以前よりも大きくなったがために外科治療へ移行した患者さんである。
CBCTは下になる。
私にはMBとDBが癒合しているように見えた。
実に珍しい形態である。
MB根
DB根
双方を切断すると以下のような形態になることが予想される。
MB, DB間にはイスムスがある可能性もあり得る。
綿密な観察が必要である。
ということで、外科治療へ移行した。(2022.2.22)
切断面はCBCT通りである。
しかしながら、MB, DB間にイスムスはなかった。
それぞれが独立した根管であった。
また、MB2の存在も見つけることができなかった。
ということで血まみれであるが、Lid techniqueであるので問題なく逆根管充填ができている。
これで治るかどうか?は神のみぞ知るというところであるが、これ以上私にできることはない。
ということで約30分のオペは終了した。
PAは以下になる。
とにかく、Lid techniqueになってからOpeが早くなった。
時短できるこの方法が今後の主流になるだろう。
次回は半年後の経過観察である。
半年後に、また報告したい。