バイト先での治療。
左下の奥歯が咬合すると痛いという主訴であった。
歯内療法学的検査は以下になる。
#18 Cold+3/4, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
#19 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
#20 Cold +4/4, Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
PAは以下になる。
初診時PA(2021.2.19)
CBCTは以下になる。
#19 Pulp Dx: Previously Treated, Periapical Dx: Symptomatic Apical Periodontitis
Recommended Tx: Apicoectomy
左下の臼歯部の近心の根尖部には大きく歯槽骨の喪失が見られた。
根尖部も大きく拡大されているので、Apicoectomyを行うことを提案した。
患者さんは同意され、Apicoectomyを行った。
それから時間が1年経過した。
Apicoectomy 1年後(2022.4.26)
1年経過したが、患者さんにはいかなる臨床症状もない。
最終補綴が既に装着されていた。
また、主訴のPerc.(+), BT(+)という症状は既に喪失していた(主訴は改善していた。)
PAを撮影した。
正直、PAではよくわからない…
この状況では治療がうまく言ってるか否かが判定しずらい。
こういう時にCBCTは有効である。
そこで術後にCBCTを撮影した。
Apicoectomy 1年後(2022.4.26)
欠損の半分は歯槽骨で埋まっていた。
もう一息というところである。
治療前後で比較をしてみた。
1年で半分くらいの歯槽骨が再生している。
人工骨や膜などを使用していない。
真の再生療法である。
もう少しこの欠損が埋まるには時間がかかるだろう。
1年後に再び見せてもらう約束をした。
来年、また紹介したいと思う。
少々お待ちください。