紹介患者さんの治療。

主訴は

噛めるようにしたい

口腔内には欠損がいっぱいあったが、その多くは歯科の専門家が作り出したものだ。

これでは歯科医師は歯牙を残すのが仕事なのか?歯牙をなくしてしまうことが仕事なのか?わからない。

患者さんは担当歯科医師に振り回されていたようだ。

歯内療法学的検査が行われた。

#6 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(+), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#7 Cold+3/10, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio priobe(WNL), Mobility(WNL)

#8 Cold+2/12, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio priobe(WNL), Mobility(WNL)

PAを撮影した。

#4,5は前医が抜歯したという。

すぐ抜歯したがるのはインプラントを埋入したいからだろうか?私にはわからない。

CBCTもいただけた。

根尖病変がある。

断層像は以下になる。

#6 Pulp Dx: Previously Treated, Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx:Apicoectomy

ということで根尖部まで目一杯拡大されているため、Apicoectomyの適応症であるので、支台築造してからApicoectomyを行うことになった。

支台築造の模様は省略させていただく。


#6 Apicoectomy(2022.5.11)

以下、外科動画が出てきますので気分が悪くなる方は試聴をお控えください。

①根尖部剖出

根尖部が剖出できたら次はApicoectomyである。

②Apicoectomy(歯根端切除)

③Retroprep(逆根管形成)

④Retrofill(逆根管充填)

縫合してPAを撮影した。

気泡が入ってしまったが、問題ないと判断し縫合して終了した。

次回は来週、抜糸である。

その模様は次回お伝えしよう。