前回ブログで報告した患者さんの治療の続き。

前回、穿孔を封鎖して支台築造まで行なったことを報告していたと思う。⇨https://fukuoka-endodontics.com/4-d部-perforation-repair-core-build-up-with-fiber-post-apicoectomyから半年経過①/

今回はその続きの記事。

結局Apicoectomyすることになったわけだが、コロナの予防接種とかで施術の日はかなり伸びてしまい再治療開始時から2ヶ月後に行われた。

以下、その模様を報告する。


Apicoectomy(2021.10.25)

Apicoectomyはなんの問題もない処置であった。

その理由はCBCTが示してくれている。

ただし頬側の皮質骨は穿孔させなければならないだろう。

CEJからの距離を測定し、当該部位を削除した。すると根尖部が顔を出したので根尖部の発見ができたのである。

☆以下、外科動画/画像が出てきます。気分の悪くなる方は試聴をお控えください。

歯根端切除を行い、メチレンブルーで染め出しした。

通常の小臼歯には珍しい形態であった。

逆根管形成し、Lid techniqueで逆根管形成をおこなった。

PAを撮影した。


ここから半年が経過した。

レントゲンで違いが認識できるようになる時間が半年である。

既に初診時にあった主訴=

右上の歯が常に腫れていて膿が出る、疲れている時に痛みがあるは消失している。

PAを撮影した。

Apicoectomyから6M経過(2022.4.28)

Apicoectomyした日と初診時と比べると以下である。

初診時と比べると歯槽骨が回復しているのがわかる。

次回は半年後にRecall, CBCT撮影を行う予定である。