根管治療、再根管治療で治癒しなかった根尖性歯周炎を最終的に治癒させる方法は外科治療(歯根端切除術/意図的再植術)しかありません。

Advancedコースのほとんどの講義と実習はその外科治療に費やされます(全10回中8回)。

外科治療を制することができななければ、歯内療法は成功しません。

Advanced的な知識や技術を身につけるには外科治療を避けて通れないのです。

このコースは外科治療を中心に組み立てました。

講義と実習が毎回交互に入れ替わります。

ゴールは外科治療に精通しているようになっているであろう、あなたです。

私はそれを全力でサポートします。

歯根端切除術ではまずどのような麻酔を使用するか?そしてどのような麻酔を打つか?そしてどのように剥離していくか?また根尖部をどのように目指すか?それにはCBCTの存在が欠かせません。

が、私の経験上CBCTを持っている人のほとんどがそれを使いこなせていません。

その歯科医院にとって高額なオブジェと化している場合が多いのです。

そのようなことがないように私はこのコースでUSCで教わった、CBCTの分析の仕方を伝授していきます。

そしてどのように根尖部を切断するか?ベベルがついてはいけないのか?肉芽組織は必ず全て除去しなければいけないのか?骨補填剤やメンブレンは使用するのか?等考えるべきことは多々あります。

それが整理されていないのが日本の現状です。

あなたが自分でその全てに答えが出るように導きます。

また意図的再植ではどのようにして抜歯するのか?(脱臼させるのか?脱臼させないのか?)という話を中心に、口腔外での作業時間、どのような溶媒を使用すべきか?、どれくらい予後をみるか?、治癒にかかる時間はどれくらいか?など多くの事柄について文献に基づいて説明していきます。

そして実際のケースを元にどのように治療していくか?という治療の組み立てをプレゼンテーションを作成することを通じて体験していただき、将来の外科治療へ対する準備を行います。

Advanced Course 2023から、マイクロサージェリーの実習の回数をさらに増やしました。2023年度はIntentional Replantationの実習もマイクロサージェリーで抜歯から行えるようにしています。

また、外傷と歯内療法、小児の歯内療法、根未完成歯の歯内療法、Internal&External Root resorption, Invasive Cervical Resorption, Endo&Perio, Endo&Orthoまで扱い、最後にケースを発表していただきます。

そして2年前より、Course内容は当歯科医院のHPのブログの欄で復習が行えるようにしていま す。⇨https://fukuoka-endodontics.com

また、Basic受講前にAdvancedを受けても大丈夫か?という質問がよくありますが、歯内療法は1本の線でつながっていますので何の問題もありません。

是非、外科治療もできる先生であってください。

そんなやる気のある歯科医師の先生の参加を私は待っています。

また、今年のコースからライブオペを行うことになりました。Apicoectomy、Intentional Replantationを実際に見てください。そして治療の勘所を直接学んでください。

盛りだくさんに生まれ変わったAdvanced Course 2023にご期待ください。


2023年度 日程

第1回 6/25(日) Apicoectomy(切開・剥離・骨削除・歯根端切除・逆根管形成・逆根管充填・縫合), 次回実習の準備の説明

第2回 7/23(日) Intentional Replantationとマイクロサージェリー実習(Intentional Replantation実習)

第3回 8/27(日) 歯科麻酔と各種伝達麻酔(講義と相互実習)

第4回 9/24(日) Apicoectomyの予後、CBCTを用いた術前診断と治療計画立案(第7回について必要な知識、プレゼンの進め方についての説明)

第5回10/22(日) マイクロサージェリー実習(前歯・小臼歯のApicoectomy実習)

第6回11/26(日) 再外科治療、Endodontic Surgery for Compromised Teeth, GBR&GTR in Endodontic Surgery, Autotransplantation(自家歯牙移植), 抜歯困難な歯に対するIntentional Replantationの方法について

第7回 12/10(日) 外傷と歯内療法, 外科治療の治療計画の立案とその発表(各人2ケースづつ発表し全員でディスカッション)

第8回 1/28(日) 小児の歯内療法, Apexogenesis, Apexification, Apical Barrier Technique, Regenerative therapy

第9回 2/25(日) マイクロサージェリー実習(大臼歯のApicoectomy実習+マイクロサージェリーテスト)

第10回 3/24(日) Internal&External Root resorption, Invasive Cervical Resorption, Endo&Perio, Endo&Ortho, 受講生によるCase発表、修了証授与

青字⇨ルーペでの実習緑字⇨マイクロスコープを用いた実習オレンジ字⇨受講生による発表

会場 まつうら歯科医院 歯内療法専門室 研修会場 (開場9:30~, 10:00~17:00予定)

☆適宜、コース中にライブオペを行います。


申し込み方法

以下の必要事項をご明記の上、Eメールendomatsuura@gmail.comまで送信の後、ご入金ください。

お申し込み金またはお申し込み金+受講料の全額振込確認をもって登録とします。

なお、入金後の返金はご遠慮させていただきます。

<必要事項>
ご氏名(ふりがな)、ご連絡先電話番号、ファックス番号、ご勤務先名を明記ください。

<お申込先Eメール>

endomatsuura@gmail.com

<申込金> ¥70,000(税込費用)⇨コースに申し込み時に, 1週間以内にお支払いください。申込金の振込確認を持ってコース参加とさせていただきます。

<受講料> ¥730,000(税込費用)⇨2回までの分割払い可能。前期分¥365,000を6/1までに、 後期分¥365,000を10/31までにお振り込みください

<お振込先> 福岡銀行 姪浜支店 普通口座 2491741 口座名義: 松浦 顯(マツウラアキラ)

(恐れ入りますが振込手数料はご負担下さい)

<受付締切日> 2023.5.31(定員になり次第終了)

<定員> 10名まで

*単発受講はできません。

*2017年度~2018年度のコースに参加されていた先生で講義を欠席された先生は当該内容の講義に補講として参加できます。

*2017年度~2018年度の講義のみのコースに参加されていた先生で実習参加希望の先生は別途費用をお支払いの上、参加できます。 松浦までメールをお願いいたします。endomatsuura@gmail.com

*再聴講をご希望の先生に関しましても、松浦までメール(endomatsuura@gmail.com)でお尋ねください。

*出席ができない回に関しては, 2024年度のAdvanced Courseを受講ください。


受講に際してご自身で準備していただくもの

講義時

  • パソコンもしくはPDFが受信できるような媒体(ipad, iphone,USBメモリなど)
  • 筆記用具

実習時

 ・白衣

 ・根管充填済みの抜去歯牙(第3回, 第5回, 第9回で使用します。)但し、親知らず不可。抜去歯牙をお持ちでない場合は、当歯科医院でインド人の抜去歯牙を販売いたします。

  • 外科用石膏模型(作成方法はお伝えいたします)
  • ルーペ (ライト付きが望ましい。)
  • 普段使用している外科治療のキット
  • 逆根管形成チップ
  • MTAブロック
  • ガラス練板、金属スパチュラ
  • エンジン
  • 45°の5倍速または45°のタービン