2/7(日)博多駅近郊の会議室でBasic Course 2020 第8回が行われた。
テーマは実際の再治療について症例を通して語るという再根管治療の実際がテーマである。
症例ごとにテーマを設定し、講義は行われた。
いわゆるCase reportのみを1日で伝えるというのがこの日のテーマであった。(今までのコースとやり方を変えている)
Case1は#18の再根管治療である。
患者さんは某県の方でお子さんの出産で北九州に助っ人としてヘルプされに来られていた。
口は少ししか開かない。(一横指半程度)
Gutta Perchaをどのようにして除去すべきだろうか?
超音波か?ファイルか??はたまた別の方法か???
口が開かず治療になったのでレッジができている。根尖部のGutta Perchaも取れていない。
しかしこの症例は以下のようになった。
根尖部をMTAで詰めたから治癒したのか?と言われれば私はGutta Percha+BC sealerで根管充填している。しかもC-shapedである。なぜ治癒したのか?あなたにはわかるだろうか??
Case2は以前の歯科医院に来られていた患者さんである。
研修会やCase発表でよく使用する症例である。
さてこの症例で治癒するかどうか鍵になることは何だろうか?
といえば、
根管治療の成功率
穿孔のマネージメントとその予後
であろう。
根管治療の成功率はどれくらいだろうか?
穿孔のマネージメントとそのkeyになるものは何だっただろうか??
この症例からも学ぶべきことは多いと考えられる。
Case3は先日このブログでも公開した患者さんの治療である。
根尖病変があるがMB2しか穿通しなかった。
根尖病変は治癒するのだろうか??
処置から2.3年経過していた。
根尖部にリージョンのようなものがあるのが見えるが症状は全くない。
このレントゲンでの評価方法の特徴は何だっただろうか??
そしてAAEが提示した新しい基準は何だっただろうか???
Case4は遠方から訪ねてきた患者さんの再根管治療の顛末である。
この根管治療をやり直せばあなたは勝つことができるのだろうか?
予後を保証させることができる鍵は何だっただろうか?
Case5はバイト先での前歯部の再根管治療であった。
私の考えを変えさせた症例である。
私の何をこの症例は変えさせたのだろうか??
最後のケースは根尖病変がないのに死ぬほど歯が痛いと言っていた患者さんの症例である。
外科治療は怖いからと嫌がっていたので再根管治療を行なったが私が行なった治療は患者への精神安定剤に過ぎなかっただろうか??
5、6症例目から学べることは何だっただろうか??
ということで長い1日が終了した。
この日に参加していただいた先生たちに伝えたいことは伝わったと思う。
多くの歯内療法のセミナーがあるが、なるべく重要な事実を講師は伝えなければならない。
周りに頼める人がいなければ誰かを探そう。誰もいなければ私に連絡していただきたい。
今日はそこまで踏み込んで話をした。
次回は再根管治療の実習である。場所などの紹介はこの日に行なっている。
持参物は以下のようになる。
今回も長い時間お疲れ様でした。
また次回もよろしくお願いいたします。