3/7(日) 博多駅近郊某所で第9回目のBasic Courseが行われた。
今回のテーマは再根管治療のHands-on courseである。
と言っても、マイクロスコープを使用して実習をするわけではないので再治療の基本中の基本である、Gutta Perchaの除去とその後の拡大形成、そしてMTA根充まで行なった。
Gutta Percha除去に関しては100%除去できる方法はない。
私の経験値の中でGutta Perchaを除去しやすいものといえばやはりデンツプライのWave One Goldだろう。
これにC-solutionを併用させると効果が抜群である。
発癌性を心配される方は環境庁のホームページにあるクロロホルムに関する日本国の公式見解を参考にしていただきたいし、あれはUSCの時だったかクロロホルムは発癌性があるので使用していないと症例発表したら大学院生&ファカルティ全員から一斉にそんなエビデンスはどこにあるのか?と突っ込まれてしまった。
そしてセミナーにこの日参加された方々の感想意見で最も多かったのが、初めてC-solutionを使用したがGPソルベントなどと比べても圧倒的にGutta Perchaが取りやすかったというものであった。
いわゆるGutta Perchaのカスは超音波でPassive Ultrasonic Irrigationすれば綺麗に取り除くことができるので、もはやC-solutionを使用しないという選択肢はありえないと私も考えるがそこは自由である。
エビデンスがあることに関しては認め、使用を推奨するのがUSCのやり方だからだ。
大声で恫喝してその意見を摘み取ろうとする日本的な臨床環境はそこにはない。
しかし、そういうことを許容しない考えもあるだろう。じゃあそれでいい。
なぜか?C-solutionを使用しても命には関わり合いがないからだ。
この考え方が受け入れられない方は、私のセミナーに参加しなくてもいいだろう。
どうぞ、あなたの考えでやってください。
ちなみにUltrasonicを使用されている先生もいらっしゃったが、圧倒的にこの日の人気はC-solutionであったことを付け加えておこう。
その後、MTA根充の実際とその実習を行なった。
実際のMTAを用いて実習は行われた。(画像は実際の臨床でのGrayのMTA。)
CavitonでBC puttyに見立てて実習を行なったがうまくいかなかった先生が多かったようだ。
それよりも最終的に多くの先生に受け入れられたのはGutta Perchaを調整する方法である。
調整にはGutta Gaugeが必要である。(1本、1,000〜2,000円程度で購入できる。世界のどこからでも。)
もはやいわゆる歯科ディーラーは必要ないと言える。
ということでこの日の実習は終了した。
多くの方からセミナーをウェブで配信しては?と聞かれるが、私にはその気がない。
友人に言われてなんとかというサイトを見たが…バカ負けしてしまった…
同業者を洗脳して?金儲けするようなものには?もう関わらないと決心した。
そう、私の話が聞きたければ博多まで来てもらうしかない。
もうそれでいいのだ。
セミナー開催マニア?になるつもりはないし、この業界で有名になるつもりもない。
したがって全ての今後の私のセミナーはイブニングセミナーを除き動画配信されることはないと断言する。(イブニングセミナーもいつまで続くのか?誰もわからない。)
次回は4/18(日)10:00~ リファレンス博多駅近代ビル会議室で行われる。
次回もよろしくお願いいたします。