週末日曜日は、まつうら歯科医院 歯内療法専門室で Advanced Course 2023 第3回が行われた。

この日のテーマは

歯科麻酔と各種伝達麻酔(講義と相互実習)

であった。

この手の話の手順は今日は以下である。


1. キシロカイン vs スキャンドネスト〜どちらで伝達麻酔をすると効く?

スキャンドネストで麻酔をするとどれくらい効果があるだろうか?

という話を今更検証する気にはなれないが、この日はまず以下の文献を紹介し相互実習を行なった。

キシロカイン、スキャンドネスト、伝達麻酔をするとどちらが効果があっただろうか?

参加者全員が、

口唇や舌の痺れを感じたが、相互でCold testしてもらうと半分の受講生がCold testに反応した。Cohen 1993の論文の結果と全く同じになったことがわかるだろう。

このことからも、

伝達麻酔をすると必ず麻酔が作用するわけでは無い

ということがわかっただろう。

そして、なぜ伝達麻酔をするのか?という理由がわかっただろうか?

伝達麻酔をしなければ、困ることがあるはずだ。

何に困るだろうか?

もう一度よく復習しましょう。

そして実際の治療は、

伝達麻酔をしてそれから何が必要だっただろうか?

抜髄する時のストラテジーをもう一度よく復習しましょう。

2. 各種局所麻酔の種類

日本には3種類しか無い麻酔だが、アメリカにはもっと多くの種類がある。

この中で日本人歯科医師が必要な麻酔は、

外科治療までするなら、3種類

非外科的根管治療までするなら、2種類

だろう。

そして、

どの麻酔が最も安全に使用できるか?わかっただろうか?

それを覚えておかないと、患者対応ができないし訳のわからない紹介状であなたの人生が狂わされるだろう。

そうならないためにも、学習をきちんとしておく必要がある。

そして、ついにアーチケイン(セプトカイン)が日本でも認可される?という話を耳にした。

麻酔が聞きにく人でもOK!な魔法の麻酔…

アメリカでは2000年ごろに認可されている。

これから日本の各種業者では取り合い?が始まるだろう。

が、本当にそのような魔法の効果があっただろうか?

アンテナをよく張って歯科診療は行いましょう。

3. 麻酔効果を高める方法、麻酔が効きづらい患者への対応方法

麻酔が効きにくい患者さんが来た場合、どういう対応方法が必要だろうか?

麻酔効果を高める方法を講義した。

4. 各種伝達麻酔とその方法

伝達麻酔は上顎にも下顎にもある。

上顎の解剖を解説し、上顎の伝達麻酔から説明した。

PSA, MSA, IONB, GPNV, V2などを説明した。

次が下顎である。

ここは伝達麻酔、Long buccal、Gow-Gates, Akinosi technique等を説明した。

よく復習してものにしてください。

5. 急化Pul, 急化Per患者に対する対応方法

最後に急性症状を呈する患者さんの治療の話をした。

この話は先日、7/30(日)に東京で話した話である。

東京歯内療法セミナー2023

それを今回も説明した。

まず急化Pul。

効果的な薬剤は何だっただろうか?

次が急化Per。

除痛への道は何だっただろうか?

よく復習しましょう。

ということで1日の講義はあっという間に終了した。

この日の講義をよく復習して、これからの患者さんに応用してほしい。

1日、お疲れ様でした。