前回の治療の続き。

【加筆・修正版】テクニカルエラーの修正が必要な時に有用なNi-Ti Fileは?〜#14 Re-RCT 1回法

前回の治療は、#14をRe-RCTしてCore build upし、#15もCore build upしたが…Intentional Replantation時に#15のCoreが脱離してしまった。

そこでそれを以下のように治療計画を変更し、修正していくことになった。

<修正点>

①ファイバーポストを複数本使用し、Coreの補強にする

②レジンが完全に硬化するには時間がかかる(https://www.kuraraynoritake.jp/product/core_buildup/pdf/dccore_fb2_pamph.pdf)ので、歯質がないと前回の記事のようにCoreが破折してしまう。そこで、Intentional Replantationは別日に行う

と言う治療計画で、#15のCore build up with Fiber Postからやり直した。


☆この後、臨床動画/画像 が出てきます。気分を害する方は視聴をSkipしてください。


#15 Core build up with Fiber posts(2023.9.7)

脱離した部分の歯質の虫歯をまず除去した。

その後、Fiber Postを2本使用し支台築造した。

その後、PAを撮影した。

ここでこの日の治療は終了した。

そして別日にIntentional Replantationを行うことになった。

ファイバーポストを複数本入れるとCoreは脱離しにくくなるだろうか?

別日の治療でそれを検証してみよう。


#15 Intentional Replantation(2023.9.20)

今回は問題なく抜歯することができた。

支台築造も抜歯(歯牙脱臼)で壊れなかった。

なぜか?と言えば、

ファイバーポストを2本入れたからなのか?

それとも歯質が残存していたからなのか?

はわからない。

が、前述の遅延理由

①ファイバーポストを複数本使用し、Coreの補強にする

②レジンが完全に硬化するには時間がかかる(https://www.kuraraynoritake.jp/product/core_buildup/pdf/dccore_fb2_pamph.pdf)ので、歯質がないと前回の記事のようにCoreが破折してしまう。そこで、Intentional Replantationは別日に行う

は妥当であったと言える。

が、それ以前にこの歯牙がアイスのコーンのような形状をしているので以上の議論が成立しているのである。

それを間違えないでほしい。

上顎で3根だとか、下顎で2根だとかであれば以上の議論は成立しないことを強調しておこう。

抜歯した歯牙を観察してみた。

歯牙の破折はないと思われる。

根尖部から3mmを切断した。

バーにて逆根管形成を行った。

深さが3mmになるように調整した。

根管口壁に付着しているGutta Percha Pointを除去し、窩洞内を乾燥して逆根管充填した。

BC sealerを充填し、BC puttyを根管口において余剰部分を生食で流しとった。

Lid techniqueである。

問題はないと思われる。

その後、PAを撮影した。

これも問題はないと思われる。

口腔内に戻した。

この時、歯牙がアンダーカットを超えて抜歯されているので、戻すのに時間がかかってしまう。

このような時は、Tooth sloothを使用して歯牙を戻すと簡単に戻る。

以下のようだ。

最後に、口腔内に戻した後にもPAを撮影した。

問題はないだろう。

と言うことで次回は1ヶ月後である。

またその模様をご報告したい。