紹介患者さんの治療。

前回のブログ記事の続編である。

https://fukuoka-endodontics.com/?p=20503&preview=true

#2 CBCT(2024.1.10)

#2 MB 

#2 DB 

#2 P

ということで、この日にIntentional Replantationへ移行した。


☆この後、外科動画が出てきます。不快に感じる方は視聴をSkipしてください。


#2 Intentional Replantation(2024.1.10)

歯牙を脱臼して抜歯するが、臨在歯が歯冠形成してあり難しい。

てこに利用できる面積が減少しているからだ。

口蓋側、遠心側とペリオトームで歯根膜を切断し、ダイヤモンド鉗子で掴み抜歯した。

この時のポイントとしては、どの方向に脱臼・抜歯したか?を記憶することである。

その方向の逆に戻してやればいいからだ。

戻らなければ、

Tooth Slooth

を使用して再植する。

以下の記事を参考にしていただきたい。

Intentional Replantationを行う上でのポイントは?患歯よりも臨在歯の存在?+脱臼して抜歯した場合の再植する方法〜#2 Re-RCT(P根のみ), Core build up , Intentional Replantation, Perforation Repair

が、Tooth Sloothが実際に必要になるか否かは実際に戻してみないとわからない。

抜歯窩を観察した。

落とし物はなかったようだ。

ここから口腔外の作業になる。

メチレンブルーで染色してVRFがないか?Checkした。

VRFはないと思われる。

Apexから3mmで切断した。

切断後の形態は以下のようにならなければならない。

問題がないということがわかる。

ここから、

FEEDのMIバー

GCのMIバー

を使用して、逆根管形成した。

3mmの深さが担保されていることを確認している。

この後、Lid techniqueで逆根管充填した。

この後、PAで確認した。

問題はないと思われる。

抜歯窩を洗浄して、歯牙を再植した。

最後に、口腔内のPA, CBCTを撮影した。

MB

DB

P

ということで、次回は1ヶ月後である。

またご報告したい。