紹介患者さんの治療。

主訴は、

1週間前から、歯に違和感を感じており(腫れはないが)、単なる虫歯かと思い、近隣の歯科医院を受診した。しかし、どうやら神経に感染しているようで、神経は生きているとの診断を受けた。松浦先生に診ていただこうと考えていたが、近隣の歯科医院の先生が丁寧に対応してくださり、症状もあるため、本日治療を受けることにし、

約8回の通院が必要となる見込み

とのことであった。

以前、酷い症状で松浦先生に治療していただき、劇的に改善した経験から、この8回の治療後にも松浦先生の診察を受けた方が良いか、ご意見を伺いたいです。

以前いただいた資料には、根管治療を受けた歯の75%が治療されているとありましたが、松浦先生の治療を早めに行うことで成功率がさらに上がるのでしょうか?

であった。

この質問は意味がわからない。

なぜ、前歯の根管治療に8回もかかるのだろうか?

USCであれば、バカ!と言われて終わりであるし、アメリカでは食っていけないだろう。

歯内療法学的検査(2024.2.8)

#8 Cold+2/4, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#9 Cold+2/4, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#10 NR/20, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

臨床症状は何もない。

PA(2024.2.8)

CBCT(2024.2.8)

根尖病変はない。

私はここで疑問がある。

なぜ、この方が言った近所の歯科医師は治療に8回かかると宣ったのだろうか?

全ての治療は1回で終わるようにUSCで教育された私にはない哲学だ。

そんなに何回もかけて何をするの?と言う話である。

しかも、根尖病変がない。

粘って何をしたいの?と言う話である。

さっさと終わらして半年後に経過を見て、病変がなければ終了の歯だ。

歯内療法学的診断(2024.2.8)

Pulp Dx: Previously initiated therapy

Periapical Dx: Normal apical tissues

recommended Tx: RCT

と言うことで同日、治療へ移行した。


☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#10 RCT(2024.2.8)

チャンバーオープンすると、謎の綿線が出現した。

匂うとホルマリン臭い。

FCで貼薬しているようである。

世界中で誰もやらない治療をする国、それが日本だ。

そう、あれは長崎の、某歯科医院で、

“あの人(私のことであるw)はブローチ綿花が巻けない!”といびられた、あのN県の歯科医院での出来事を思い出すw

私はしつこい性格なので、この出来事は死ぬまで言い続けるだろうww

あのアマレスの金メダリストの吉田某に似た歯科衛生士は、今も誰かをイビっているのだろうか?www

それよりも何よりも、あなたが根管治療のことの何がわかるの?wwww

と、綿線を見るたびに過去の出来事を思い出す私も相当なDQN野郎なのは間違いないだろう。

さておき、治療は以下のように行った。

MAFは#60.02である。(表は誤記)

理由は以下だ。

#25.Vを根管に入れると作業長までタッチした。

これでは意味がない。

次は#40.04だが、

このわずかな量しか形成できない。

これでは心許ないだろう。

#60.02まで形成した。

これであれば心が落ち着く。

と言うことで、MAFを#60.02とし、根充するGutta Percha Pointは#35.04とした。

はっ?Apical Foramenから抜けるだろうが!という、???なあなたには、

Basic Course 2024

でお待ちしています。

根尖病変がないのでパフはないだろう。

Single Pointで根管充填した。

術後にPA, CBCTを撮影した。

トランスポーテーションになりそうだった部分を回避している。

ということで問題はないだろう。

私が治療すると1回で、近所で治療すると8回?

ここに米国歯内療法専門医のメリットがある。

何か?

単回(1回)で終了する根管治療が受けれると言うことである。

治療は10分で終了した。

半年後、再度経過をみて問題がなければ終了でいいと思われる。

またその模様はお伝えします。