4/18(日)、博多駅近郊会議室でBasic Course 2020 第10回目が行われた。

今回のテーマはVPT(Vital Pulp Therapy)である。

倒れる前に東京で行なった話をアップデートしている。

多くの先生は興味があるのかもしれないが、正直アメリカではほぼやらない治療であった。

それには理由はいろいろあるが、成人と子供の歯髄の構造の違いが最大のポイントだろう。

その点をこの日は話すこととなった。

さて、以下のような症例に対してあなたはどのような治療を行うだろうか?

歯髄診断には2つの可能性がある。

1つは症状がないので、Normal Pulp Tissueとして歯髄を保護する方法だ。

そしてもう1つはこのPAからAsymptomatic Irreversible Pulpitisであるとして、根管治療を行う治療計画だ。

どちらが正しい?だろうか?

Toronstad 1972 によれば、炎症のある歯髄に対してはどのような歯科材料を用いようと歯髄保護はできないとしている。Dentine Bridgeができているにも関わらずだ。

また Bjørndal 2010によれば、大人の生活歯髄療法の予後は極めてよく無い。

その理由は何だろうか?

以上のような特徴から成人(特に高齢者)では成功しにくい治療とされている。

が、論文によっては成功しているものもある。

その理由は何だっただろうか?

それらの理由は、Dental Pulpの中に記載されている。

また、炎症を起こした歯髄を消炎させる有効的な歯科材料はあっただろうか?

Cox, Bergenholtz 1987

これらから言える、

VPT成功のコツとは何だっただろうか??


さて、話は具体的な治療法へと移っていった。

以下のような虫歯のある子どもが来院したとして、あなたはどのような歯科治療を行っていくだろうか?

虫歯の全部除去か?歯髄の保存か?断髄か?あなたの判断が問われるだろう。

私はこのような患者にどのような歯科治療をしただろうか?

そこには、はたして利点・欠点があっただろうか?

あなたはなぜ虫歯の全部除去するのだろうか?

あなたはなぜ歯髄を保存しようとするのだろうか?

そこに明確な理由があっただろうか?


Direct pulp cappingの予後はよく無い。

なぜだろうか?といえば、この下のスライドがその理由を示しているがあなたにはその理由がわかるだろうか?

また止血に関しても様々な方法や手法が存在していた。

あなたはどのような方法で止血を試みるだろうか?

論文ではどうだっただろうか?

また歯髄保護にDycalがほとんど使用されない理由は何だっただろうか?

ということでこの日はここで終了した。

次回はこのVPTの続きと、支台築造と歯内療法処置済み歯の修復治療について講義を行う。

次回も会場は、この日と同様でリファレンスはかた近代ビルで行われる。

1日お疲れ様でした。