以前の記事の経過観察。

上顎大臼歯MB根Apicoectomy~Easy vs Tuff の見分け方②〜#3 Apicoectomy Tuff Case

#3のApicoectomyを行なっていたがそれから1年が経過していた。

初診時はPalpationがったCaseである。

Apicoectomyを行って1年が経過していた。

そしてこの日経過を見ている。

このケースは上顎大臼歯 MB根のApicoectomyとしては難しい部類に入る。

理由は、

3mmで切断したときに、

頬舌的幅径が7.4mmであり、

リンデマンバーの長さ(11mm)の半分以上ある。

しかも

MB1,MB2が揃っている。

ということは、

Osteotomyをして、

頬舌的幅7.4mm以上削合して、

逆根管形成をMB1,MB2行い、

イスムスを繋げなければならない。

これが簡単にできるだろうか?

という点で難しいだろうということだ。

あれから1年。

#3のMBはどうなったのだろうか?


☆この後、検査動画が出てきます。不快に感じる方は視聴をSkipしてください。


#3 Apicoectomy 1yr recall(2024.4.5)

1年前の圧痛は消失した。

Apicoectomyがうまく行っている可能性が高い。

PA, CBCTを撮影した。

外科後の骨欠損が消失しているように見える。

が、所詮PAだ。

CBCTを撮影した。

MB

骨欠損はほぼ消失している。

治癒が進んでいることがわかる。

が、Retroprepが浅い。

ここは反省点だ。

DB

DBには根尖病変が残存している。

しかし、症状がない。

また、もし症状が出てもApicoectomyで対応できる。

何も難しいことはないのだ。

という意味でも、

Apicoectomyができなければ歯内療法は完結しない

ことがわかるだろう。

P

Pにも病変はない。

ということで、最終補綴へ進んでもいいだろう。

次回はさらに1年後である。

また経過をお伝えしたい。