以前の記事の経過観察。

3根の切断は頬側から可能か?〜#19 M, D, Radix Apicoectomy

あれから半年が経過した。

Sinus tractは消失したのだろうか?

#19 Apicoectomy 6M recall(2024.5.13)

Sinus tractは消失した。

また全ての臨床症状もない。

PA, CBCTも撮影した。

術前、術後の骨欠損は大きく改善されたように感じる。

が、所詮、PAだ。

CBCTの精度には敵わない。

CBCTも撮影した。

M

D

Radix

Radixは病変が縮小していない?ように見えるが、初診時と比較すると、

病変が薄くなっているのに気づくだろうか?

これは周囲の歯槽骨が治癒しているのでそうなっているのか、外科直後は頬側の皮質骨が開窓されたからこのように見えるのか?それはわからない。

が、患者さんに症状もないことから、あまりことを荒立てる必要性はないだろう。

が、最終補綴はまだ待機した方がどう考えてもいいと思われる。

かかりつけ医にはまだ半年は待った方がいいという話を伝えた。

ここで初診時、Apicoectomy直後とこの日を比較してみた。

初診時(2023.3.1)vs Apicoectomy直後(2023.11.6)vs 6M recall時(2024.5.13)

Radixはまだどうなるかわからないので、もう少し経過を見ることになった。

なぜか?

もし問題が解決できなければ、RadixをRoot resectionしなければならない。

その時の治療方法は私は、

Intentional Replantation以外にない

と思っている。

舌側からRoot resectionする方法などないからだ。

もし最終補綴が装着されていれば、Intentional Replantation時に上部構造が破損してしまう。

それは避けなければならない。

ということでかかりつけ医の先生には、もう少し最終補綴は待ってもらうことにした。

ということで次回はさらに半年後の2024.11である。

そこで治療経過1年だ。

またその模様をお伝えします。